8月1日に開かれた「がちキャラ」の設立会見に出席した田村淳=撮影・多田敏男
8月1日に開かれた「がちキャラ」の設立会見に出席した田村淳=撮影・多田敏男

DJ社長と対談する田村淳=「レペゼン地球」の公式ユーチューブチャンネルより
DJ社長と対談する田村淳=「レペゼン地球」の公式ユーチューブチャンネルより

「吉本をやめる気はない」

【写真】淳とDJ社長の対談の様子

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳がそう宣言したのは、8月1日に開かれた「株式会社がちキャラ」設立の記者会見だった。淳は、集まった大勢のマスコミを前に「僕は吉本興業に育ててもらったので、吉本興業にいたいです」「新しい吉本興業をいっしょになって作っていけたらいいなと思う」と話し、多くのマスコミが「ロンブー淳 吉本残留宣言」を一斉に報じた。

 その淳が、ある親しいYouTuberを前に「(吉本から)いずれ独立したい」と本音を漏らしたという。

 そのYouTuberが、”炎上系YouTuber”として知られるDJ社長だ。彼は7月17日、所属事務所の後輩であるジャスミンゆまからパワハラの告発を受け、翌18日に「全て事実です」と認める謝罪動画を投稿した。

 しかし、20日に4人組ロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」とコラボした新曲動画が公開され、パワハラ告発から謝罪動画までの一連の流れがプロモーションだったことが判明。その結果、ネット上にはDJ社長を非難する声が殺到し、DJ社長が所属する「レペゼン地球」が9月に予定していた埼玉・メットライフドームでの公演が中止になる事態に発展した。

 そのDJ社長と淳の「レペゼン地球」の公式ユーチューブチャンネルでの対談が行われたのは7月中旬。関係者によると、対談の前にDJ社長から「吉本関係者抜きでお話できますか?」と頼まれた淳は「全然いいよ」と快諾。

 二人っきりで行われた対談の中で、淳は「(DJ社長を)リスペクトしているから仕事をしようと言われたら絡みたいと思う」「嫌われてもいいと思ってるのが強い」とDJ社長をべた褒め。

 そんな相手を前に気が緩んだのか、淳は「お世話になっているからすぐにやめることはない。でも、いずれは独立したいと思っている」と本音を語ったという。

 対談では、「炎上したらテレビにはでられないけど、僕のSNSは誰にも止められない」と話すDJ社長に対して、淳が「俺もYouTuberになる」と宣言する一幕も。

 さらに、「俺が吉本をやめてDJ社長の事務所に所属することは可能なの?」と持ちかけ、「吉本が吉本じゃなくなったら、ちゃんとお礼を言って、ちゃんとお別れができたときに行ってもいい」と逆オファーした。
 
 残留宣言と、尊敬する相手に漏らした独立への思い。どちらが真実かは本人のみぞ知るところだが、淳が吉本興業を退社する日は意外と近いのかもしれない。

(AERA dot.取材班)