英国のラグビー雑誌『Rugby World』は 「Unsung Rugby World Cup Pool Matches You Don’t Want To Miss」と題した記事で、「2019年も日本と南アフリカのような試合があるだろうか」と、ニュージーランドと南アフリカの対戦のように強豪同士がぶつかる試合以外の注目カードを4試合紹介している。そのうちの一つが、この日本-スコットランド戦だ。

 同誌は、後半の猛追でイングランド代表と38-38と引き分けた今年の6カ国対抗の試合を例に挙げ、スコットランド代表を「今やフランス代表以上にフランスっぽい」予測不可能なチームと評している。日本戦に登場するのがイングランド戦後半のチームなら日本はひとたまりもないが、前半のチームなら日本に十分勝機ありと結んでいる。

 4年前の大会でスコットランドが十分に日本対策を練ってきたように、ワールドカップではどのチームも十分な準備をして試合に臨む。日本は前回大会の南アフリカ戦だけでなく、2016年にウェールズ代表に30-33で惜敗、2017年はフランス代表と23-23で引き分け、昨年はイングランド代表を前半15-10とリード(試合は15-35で敗戦)とその後も世界の強豪相手に互角に戦ってきており、今回のスコットランドも日本を最大限警戒して備えてくるだろう。それでもなお、相手の分析を上回る意外性を日本代表こそが発揮して、2019年10月13日を日本と世界のラグビー史に残る日にして欲しい。