そして24日、急遽会社に全員が呼び出されました。その時に、「全員謹慎です」と告げられました。もちろん僕自身は謹慎するのは当然だと思いました。でも僕と後輩たちの罪はまるで違います。その時に亮くんが「記者会見をやらせてください。全部自分たちの口で、金額、経緯、事実を伝えさせてください」と声をあげてくれました。ダメだと言われました。記者会見はさせるつもりはないと断言されました。亮くんは「辞めてでも、僕一人でも会見をさせてくれ」と声を上げてくれました。

■「俺にはお前ら全員クビにする力があるんや

 そのとき、吉本興業の岡本社長がそこにいた「弁護士、社員すべて出ろ」と。僕たちと岡本社長5人だけになりました。まず最初に岡本社長がおっしゃったのは「お前らテープ回してないやろな」と言われました。「回してません、そんなことあるわけありません」と言うと「亮、ええよ、お前辞めて1人で会見したらええわ、やってもええけどそんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんなら記者会見やれ」と言われました。「俺にはお前ら全員クビにする力があるんや」と。全員何も言えなくなりました。それが24日です。そののちに謹慎期間に入ります。

 その間もワイドショー、いろんな報道番組で先輩、後輩仲間たちが辛い思いをしながら僕たちに対するコメントを。本当に言いづらかったと思います、本当に申し訳ないです。それを見ていてやはりだめだと、もう一度会社に「引退してでも記者会見をやらせてくれ」と何度も連絡しました。それが7月7日、僕のマンションまで吉本の一人がきました。「引退するなんて言わないでください、話しましょう」と。

 そして8日に僕と亮君が行き、そこで初めて僕が全責任を負い、引退するんで、引退会見でいいので謝罪をさせてくれと岡本社長に嘆願しました。「引退はさせない、させるわけにはいかない」とおっしゃり、「わかった、会見はさせてやる、その代わり期間はこちらで決定する。いつになるかわ明言できない」と。「でも僕たちは一日でも早く、今すぐにでもいいから会見をやらせてください」とお願いしました。それでも「それはできない、期限はこっちが決める、こっちの権限だ」と。僕は何度も言いました、「会社のためにも、すぐにやるべきです」と。でも「期限はこっちで決める」の一点張りでした。その時に、「僕とみんなは罪が違うので謹慎期間を短くしてくれ」と言いました。お金がそんなに儲けれていない子たちもたくさんいて、家族もいますので。それをお願いすると「わかった」と。言ってもらえました。

宮迫&亮緊急会見【全文(3)】に続く

(AERA dot.取材班)