それだけ多くのタレントが揃っていることもあるが、才能ある選手を将来に向けて大事に育てて行くことも重要なタスクだからだ。かつてバルセロナのカンテラでプレーした選手とはいえ、完全に順応するには時間も必要だ。それでも今回のICCでトップチームの選手たちとともに、インパクトのあるプレーを見せておくことで、近い将来に向けて大きなアピール材料になることは間違いない。何れにしてもワクワクするチャレンジの“序章”となるICCを見届けたい。(文・河治良幸)

●プロフィール
河治良幸
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを担当。著書は『サッカー番狂わせ完全読本 ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)、『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)など。Jリーグから欧州リーグ、代表戦まで、プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHKスペシャル『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の"天才能"」に監修として参加。8月21日に『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)を刊行