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知名度あってカネがない 闇営業に呼ばれやすい「一発屋」たち

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藤原三星dot.
一発屋故の闇? 2700(左)と天津木村 (c)朝日新聞社

一発屋故の闇? 2700(左)と天津木村 (c)朝日新聞社

■2700のようなリズム芸人は闇営業でウケる

 謹慎処分となったほかの芸人たちの未来も闇に包まれている。吉本興業に近い関係者は次のように明かす。

「テレビで売れて食えている芸人なんてほんのひと握り。吉本興業所属の芸人のなかで闇営業経験者はきっと7割ぐらいに及ぶと思います。特に若手はほぼノーギャラのためバイトで食いつなぎ、おいしい闇営業があったら取り合いになるほど。今回、謹慎になった芸人たちもバカではないので、反社会的勢力だとわかって行ったわけではない。しかし、闇営業に行けば行くほど、反社会的勢力とバッティングしてしまう可能性は高まるわけです。2700のふたりがその最たる例ですが、彼らはリズムネタが得意なため営業ウケはいい。そして、キングオブコントで決勝に進出した実績もあるため、営業に呼ばれやすいんです。その実、今回問題となっている2つのパーティーのどちらも参加していたのは2700だけ。きっと闇営業に行きまくっていたんでしょう。闇営業に声がかかる芸人の特徴として、『一度ブレイクして知名度がある』『一度ブレイクしたため生活のレベルを下げられずカネが必要』というのがあると思います。いわゆる“一発屋”といわれる芸人達で、2700、スリムクラブ、天津木村らはこれに該当します」

 そんな彼らの未来はまったく見えない。2700のツネは芸人と二足のわらじで不動産会社に勤務していたが、今回の騒動で自主退社を余儀なくされた。また、ガリットチュウの福島は昨年あたりからモノマネ芸でやっとブレイクした苦労人だった。

「福島は一部で“ポストくっきー”とも言われていましたが、まさに今が稼ぎ時だったために本人もマネージャーも相当落胆しているとか。宮迫さんや亮さんはしばらく生活に困らないほどのカネがあるでしょうけど、彼らにはそれがない。表営業もできなくなったいま、息をひそめてアルバイトするしかないでしょうね」(前出の関係者)

 お笑い界を包括する黒い疑惑は晴れることはないのか。TVウォッチャーの中村裕一氏は次のように話す。

「一連の騒動を受け、彼らの事務所の大先輩である明石家さんまさんは自らのラジオで『(事務所が)ギャラさえ上げればそういう仕事に行かなくてもすむ』とコメント。同じくビートたけしさんもテレビのレギュラー番組で『(事務所は)最低限の金銭補償くらいすればいい』と発言しています。昔から『吉本のギャラの搾取はえげつない』『舞台一回上がって500円、源泉引かれて450円』などとネタにされていましたが、今回の一件で、図らずもそれが事実に近かったことが露呈してしまいました。この大御所たちの発言をきっかけに新しい給与システムが構築されるなど、少しでも良い方向に向かってくれることをいちお笑いファンとしては切望します」

 一連の闇営業問題が鎮静化し、一刻も早く笑いをお茶の間に届けることこそ、彼らに与えられた最大の使命なのだ。(藤原三星)


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