87年に結婚、国税庁を退職した。寿退職は夫が希望したそうで、これも世代的によくある話と理解する。だが彼女、そこから女優になった。「1本だけ」のつもりだったというのも「紅葉の基礎知識」だが、本気になったからやり通しているのだと思う。

 決して主役ではない。でも、ずっと出ている。それはすごいことだ。「コネ女優」も「紅葉の基礎知識」だが、そんな域はとっくに超えている。87年に「女優業」に就職したとすると、今年で勤続32年という計算になる。

 同級生ががんばってるんだから、私もがんばろっと。

 なーんて思っていた6月13日、「徹子の部屋」(テレビ朝日)に山村さんが出ていた。びっくりした。すごく痩せていたのだ。きれいになっていた。えー、いつの間にー?

 だけど黒柳徹子さんという人は、ダイエットにはあまり興味がないらしい。

 山村さんが「東宝カレンダーに載るという夢が叶った」と語り、19年版の6月の自分の写真を見せながら「ちょっと太ってたんですけど、まだこの時は」と痩せたアピールをしたけれど、「カレンダーといえば、普通は美女ばっかりで」などと返すのみ。あらあら、黒柳さん、それでは山村さんが「美女じゃない」と言ってるも同然じゃないですかー。という状況だが、痩せてきれいになった山村さん、余裕で微笑んでいる。

「最近は女子中学生や女子高校生にも人気の山村紅葉さん」という話題は、「ルールルっルルル、ルールルっ」のオープニングから紹介されていた。にも関わらず、その話題は「人気なんですってね」→「バラエティー番組の中で、厚かましいおばさんを演じるようになったので」くらいで終わってしまった。「痛快TVスカッとジャパン」(フジテレビ系)のショートドラマの話だが、これまた黒柳さんに興味がないのか、他局の話はしないという番組の方針なのか。

 とまあ、そんな感じのトークだったが、母の美紗さんが「徹子の部屋」に出演した話を山村さんがすると、黒柳さん、ググッと乗り出してきた。バタバタと新幹線に乗り込んだら、化粧道具を持ってくるのを忘れたことに気がついた。局についたら、徹子さんが一式、貸してくれた。そう手短に説明し、山村さんがこう言った。

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ライザップではなく、たかの友梨