活躍が期待される久保建英 (c)朝日新聞社
活躍が期待される久保建英 (c)朝日新聞社

 森保一監督が率いる日本代表は南米選手権初戦でチリに0ー4と敗れたものの、優勝候補にも挙がるウルグアイに大善戦の末2-2と引き分け、エクアドルとの3試合目に準々決勝進出の望みを繋いだ。

 エクアドルに勝利すれば準々決勝で開催国ブラジルにチャレンジできることが確定しており、選手にとっても、チームにとっても、そして日本サッカー界にとっても、エクアドル戦は是が非でも勝利したい重要な一戦になる。ただ、B組の結果によりエクアドルも勝てば準々決勝に進めることになったため、両国にとって“決戦”となる。

 この流れを呼び込んだ最大の功労者はウルグアイ相手に衝撃的な2ゴールを決めた三好康児だ。普段からJリーグやアンダーカテゴリーの代表を追ってきたファン・サポーターにはおなじみの選手だが、この日までは国内外であまり注目されてこなかった一人だろう。それが一夜にしてヒーローになり、地元メディアにも驚きをもって伝えられた。

 その三好の活躍に良い刺激を受けている一人が久保建英だ。「自分と同じようなポジションの選手が点を決めるということは、チームにとっても歓迎されることだと思いますし、自分も先を越されてしまいましたけれど、チームを救ったヒーローだと思います」と素直に活躍を認めるが、「次の試合それが誰になるか分からない」と語る。

 その三好の活躍もあって勝ち点1を掴み取り、エクアドル戦に希望をつないだことで「自分たちもこうやって良い気持ちで練習に取り組めて、良い準備ができる」(久保)状況になっているのは確かだ。森保監督は前日会見で「選手の起用については勝利するために、より確率が高いと考える選手を送り出したい。ベースになるのはウルグアイ戦の選手になっていくと思っています」と語った。

 ウルグアイ戦をそのまま踏襲すれば、三好が再び右サイドで先発する一方で、久保はベンチスタートとなるが、その久保に関して森保監督は「チリ戦のパフォーマンスを見てもらえたと思いますが、十分にスタメンの力はある。今日(試合前日)の練習を見て決めたい」と語っている。

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三好、久保以外にヒーロー候補も