広島カープが上位に君臨できる理由…チームの“地力”象徴する「3番手捕手」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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広島カープが上位に君臨できる理由…チームの“地力”象徴する「3番手捕手」

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山岡則夫dot.
広島カープの磯村嘉孝 (c)朝日新聞社

広島カープの磯村嘉孝 (c)朝日新聞社

 練習で掴んだ技術を試合で発揮するのは難しい。相手投手とともに自分との戦いもある。平常心、ポジティブな気持ちを維持することで、普段のスキルを発揮できる。そのコツのようなものを掴んだからこそ、の好成績ではないか。

ーー三振の多さも磯村の打撃の持ち味の1つ。

「相手投手の攻め方も変わってきた。カウントが悪くなると四球でも良いと考える。ボール気味に投げてくる球を、無理に追いかけて打たなくなった。逆に勝負も早くなっているから、それをミスショットしなくなった」

 結果を残すにつれて、相手チームも無理に勝負するのを避ける場面も見受けられる。それだけの数字を実際に残している。

 また、磯村の特徴は四球とともに三振の多さ。打ち取られた打席のうち約3割が三振。これだけ結果を残している打者にしては珍しい。

「前向きに考えれば良いこと。代打で出る機会が多いので、走者がいて中途半端にダブルプレーは避けたい。決め球をしぼって自分のスイングをしているから三振も増える。その辺の切り替えもうまくできている」

「積極的に振っていく姿勢は本当に良い。代打で出て振っていくのは難しいし勇気がいる。良くも悪くも、結果は早いカウントからが多い。打席に立つための気持ちの準備もできていることだと思う」

 打席ではファーストストライクを狙え、と言われる。とくに代打の場合、これほど難しいものはない。結果がついてきているのが、ここにも良い影響を及ぼしている。迎コーチを含めベンチの信頼も高まっている。

ーー過酷なポジション争いが広島をさらに強くする。

「巡り合わせもあると思う。調子が良い時に試合に出られて、結果も残せた。でも今は結果が出ているけど、ダメになるかもわからない。今まで以上に必死にやっていくだけですよ」(磯村)

 代打の切り札だけではない。今や捕手のレギュラー定着を目指せるほど打っている。しかし磯村の姿勢は何も変わらない。これまで同様、自分の立ち位置を理解し元気にチーム内を盛り上げ続けている。捕手としての技術向上も欠かさない。試合前は最初のクルーで打撃練習を終えるとすぐに捕手ギアを身に着け、ボールを追いかけ反復練習をおこなう。


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