「自分はアホ」と自覚できる方が得するワケ

原案の田村耕太郎さん(左)と脚本の吹原幸太さん (17:00)dot.

原案の田村耕太郎さん(左)と脚本の吹原幸太さん (17:00)dot.
 理不尽な存在との付き合い方を描いた『頭に来てもアホとは戦うな!』がシリーズ75万部を突破した。悩める人々を救ってきたこのベストセラーが、知念侑李(Hey! Say! JUMP)主演でドラマ化され、好評放送中だ。ドラマ化を記念して、原案者の田村耕太郎と、脚本を担当する吹原幸太が、放送に先駆け、各回のエピソードに登場するアホの特徴や、かわし方について議論する。最終回は「アホとはなにか」について。

■自分自身がアホにならないために

吹原:ついにドラマが最終回を迎えます。これまでの集大成として、人がアホになってしまう理由は何か、そして、アホにならないためにはどうすればいいのかを描きました。もちろん、答えは唯一ではないと思いますが、自分なりの考えを表現しました。

田村:「アホとは戦うな!」はその名のとおり、自分を困らせるアホとは戦わずに、パフォーマンスを上げることを訴えた非戦の書です。そのために心がけるべきことのひとつは、細かなことはいちいち気にしないことです。娘が通っているシンガポールの学校の先生からも、私はそれを教わりました。先生はよく「Just be you」と言うそうです。「あなたらしくいなさい」という意味です。

吹原:いい言葉ですね。

田村:一番の価値を「自分自身」に置くことを教えているんです。もちろん、子ども同士ですから、多少の小競り合いみたいなものはありますが、最終的には他人の言動は気にせずに、自分の道を進むことを大切にしている教育方針の学校です。

吹原:アホとは戦わない心構えが、小学生にしてできているんですね。

田村:大人だってなかなかできることじゃないのに、すばらしいことです。
私は政界にいた40代のころでも、真っ向から意見を対立させて、わざわざ敵を作るようなこともしていました。「今でも、『アホとは戦うな!』なんて本を書いているくせに、心が狭いじゃないか」と指摘されることもあります。

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“小さなアホ”の芽を摘む

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