「会場決定の詳細は、東京2020組織委員会から特に聞いてはいません。セキュリティーやスペースの問題というのも知りませんでしたが、どうでしょうか…横浜スタジアム周辺にそんなスペースあるんでしょうか?個人差はあると思いますが、東京ドーム周辺のほうが広いんじゃないでしょうか(笑) あと横浜スタジアムは屋根がありませんので、ゲリラ豪雨などのことを考えると、東京ドームのほうが安心なような気もします、あくまで私の見解ですが…。まあ、でも決まったことなので、わくわくしていますよ。国内だけでなく、海外からも多くの人に足を運んでいただいて、横浜の魅力をアピールしていきたいと思っています」

 会場のセキュリティーや警備体制について、東京2020組織委員会とは話し合っているのだろうか。

「開催期間中の警備体制などについても、東京2020組織委員会からまだ連絡は来ていません。自治体でどうこうできるレベルではないですが、『横浜は危険な街』なんて思われたくはありません。最寄り駅からどういうルートで観客を会場まで案内するのか、警備員は何人で、どういう配置がふさわしいのか、さまざまなケースをふまえ、横浜市としても神奈川県警などとも協力しながら、東京2020組織委員会に意見を伝えていかなければいけないと思っています」(前出の横浜市市民局オリンピック・パラリンピック推進課の担当者)

 約1年後に開催が迫っている東京オリンピック。セキュリティーや警備の問題は、もちろん野球会場にかぎってのことではない。その他の競技会場周辺でも、深刻に捉えていかなくていけない問題だ。まもなくやってくる歴史的な瞬間、選手たちのベストなプレーを安全な環境で楽しめれば言うことはない。(AERA dot.編集部/岡本直也)