4-2-3-1に戻したとしても中島、南野に久保を加える連携は堂安や伊東のそれとも違ったコンビネーションやバランスが生まれてくるだろう。二人ともコパ・アメリカのメンバーなので、そこに向けても非常に良いテストになる。エルサルバドル戦では、香川の状態、途中出場だった南野と伊東の起用法なども久保の出場機会に影響するが、世間の注目が集まる18歳のデビューということだけでなく、新たな攻撃のオプションを探る上でも興味深く見守りたいところだ。(文・河治良幸)

●プロフィール
河治良幸
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを担当。著書は『サッカー番狂わせ完全読本 ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)、『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)など。Jリーグから欧州リーグ、代表戦まで、プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHKスペシャル『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の"天才能"」に監修として参加。8月21日に『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)を刊行