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「これじゃあ、ザックジャパンの二の舞…」 森保ジャパンが踏み込む“いばらの道”

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元川悦子dot.
ザックジャパンではうまくいかなかったという長友だが、今回はどうなるか… (c)朝日新聞社

ザックジャパンではうまくいかなかったという長友だが、今回はどうなるか… (c)朝日新聞社

 サンフレッチェ広島でJリーグを3度制覇した森保一監督の定番だった“3バック”。それが日本代表でついにベールを脱いだ。5日のトリニダード・トバゴ戦(豊田)で、指揮官は就任15試合目にして3-4-2-1の新布陣にトライ。これまでの4-2-3-1を土台にしつつ、2つのシステムを柔軟に使い分けるという高度なアプローチに向けた一歩を踏み出した。

「3バックはこれまでも毎回、試そうかなという思いを持って活動してきた。4バックをベースにしながら(代表の)スタートの形を安定させ、より多くの選手に吸収してもらいながら、次のオプションを試そうと考えていた。それが今回のタイミングになった。選手が感覚的に覚えてくれれば、オプションとして使えると思う」と森保監督は2つの布陣併用に自信をのぞかせた。

 ボール支配率60.7対39.3%、シュート数25本という数字にも表れている通り、今回は日本が序盤から押し込んでゲームを支配。酒井宏樹と長友佑都の両ウイングバックが高い位置を取って攻撃に参加することができた。「僕のポジションは相手のサイドバックをひきつけて、(中島)翔哉をフリーにさせる仕事が大事。そのポジショニングはつねに意識していた」と長友も話した通り、中島と堂安律の2シャドウ、1トップ・大迫勇也の前線3枚がゴールに向かっていく形を、彼ら両サイドがお膳立てするケースが目立った。

「3バックのメリットは、守備の時にウイングバックがスペースを消せる。攻撃の時は高い位置で幅を持てて、相手のディフェンスを分散させることができる」と森保監督も狙いを口にしていたが、初挑戦でその思惑がある程度具現化できたのは、1つの収穫と言っていい。両サイドが活性化されれば、攻守両面にダイナミックさが加わるし、より躍動感あるサッカーができる可能性は少なくない。その可能性が見いだせたことは確かに前向きな要素と言っていい。

 しかしながら、活動期間の短い代表が2つのシステムを完璧に使いこなしていくのは非常に難易度の高いテーマに他ならない。

 


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