カンニング竹山「中高年のひきこもり事件で、都市部の大人がやらなきゃいけないこと」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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カンニング竹山「中高年のひきこもり事件で、都市部の大人がやらなきゃいけないこと」

連載「言わせてもらいますけどね!」

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カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/小原雄輝)

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/小原雄輝)

 その人はその状況を打破したいと思っていたので、僕がいろいろ話していくうちに楽しいとか、外に連れて行くたびに発見があったりして少し変わっていきました。大人のひきこもりって、親の年金とかに支えられて生活しているわけで、家が超金持ちだったら問題ないんだけど、結局は親が死んだときにいろんな問題が出てくるわけです。相続税をどうするのかとか、生活費とか住む場所とか。

 ひきこもっているときの生活は苦しいこともあるだろうし、働いている人に比べると自由もあるかもしれない。でも結局は自由が効かなくなって、己の首を絞めることになるわけです。

 だからこそ長期化した大人とか中高年のひきこもり対策は、未成年とは別のベクトルで考えなきゃいけない気がするんですよね。

 あとは、人間には話せる人が必要だってことを僕らみんなが自覚する必要がありますよね。誰しも学校とか就職、仕事、恋愛も含め、いろんな機会で傷ついたり、嫌になったりすることがあるわけです。そんなときに誰かしら話せる人をつくらなきゃいけない。人を孤独にしない社会にしなきゃいけないと思うんです。理想論だし、なかなか難しいと思うんだけど「お前、なんかあったか?」って声をかけるとか、コミュニケーションを取っていく。めちゃくちゃ仲いいわけじゃなくてもね。そういう活動をしていかないといけないと思います。

 核家族化して、個人主義の世の中だし、インターネットを使えば外から完全に遮断されるわけでもないので、昔と違って個々で生活できる環境になっていると思うんですよね。でもその結果がこうなっているわけだから、人間の本質としては、やっぱり人との関わりとかコミュニティーが必要なんですよ。だから今こそ助け合うというか、出しゃばって気を使うというか。近所のおやじのような存在とか、長屋のような共同体を捨てちゃだめなんです。それを、ひきこもっていない僕らが重々考えないといけないのかなと思っているんですよね。

 僕は学生時代から、なんとなくひきこもったり学校をずっと休んでいるやつのところにズカズカ行ってやろうっていう気持ちがあったんですよね。「何してんだよ、遊ぼうぜ!」って。だって、そうしないとそいつは孤独になっちゃうでしょ。


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