平屋の「シングル」は1・8号車(「瀬戸」「出雲」の号車。以下同)の1番個室、2・9号車の11・14番個室、5・12号車の11・12番個室(ただし5・12号車のみ電動車なのでやや騒音が大きい)、6・13号車の11・14番個室、7・14号車の11番個室で「瀬戸」「出雲」各8室と数が少ない。

 階上の「シングル」は1・8号車、2・9号車、6・13号車、7・14号車の21~29番個室で「瀬戸」「出雲」各36室である。階下の「シングル」は1・8号車、2・9号車、6・13号車、7・14号車の2~10番個室で「瀬戸」「出雲」各36室である。

 特定の「シングル」を選びたいなら、みどりの窓口で上記を見ながら「何号車の何番個室は空いていますか」と聞けば、乗りたい設備を利用しやすい(係員に「シングルの2階席がいいのですが」「平屋部分がいいのですが」で通じることも多いが)。

■懐に優しい「ソロ」

「シングル」と同じ1人用個室で、「出雲」「瀬戸」各20室である。「ソロ」は寝台料金6,480円で7,560円の「シングル」より安いため、人気がある。設備は「シングル」とほぼ同等だが、違いは「個室内で立てる場所が入口付近だけでやや狭い」「荷物置き場もやや狭い」「電動車に設置されているため、走行音が大きい」ということである。

 また、扉で仕切られているとはいえ、同じ車両内にミニラウンジが設けられているため、そこからの会話などが漏れてくることもあるのも、安い理由である。ただし、枕元にコンセントがあるため、電源が「シングル」より使いやすいメリットもある。

「個室内で立てない」理由は、1階室は2階室への階段となる出っ張りが室内に張り出しているからであり、2階室は1階室の真上にあるため、天井が低いからである。ベッド部分の天井高さは1階、2階とも1.45mほどで、入口付近のみ1.8m以上あるので、着替えなどは個室扉を閉めて、入口付近で行うしかなく、室内の圧迫感も多少ある。

 奇数の個室番号は2階室、偶数の個室番号は1階室である。1階室は階段の上り下りが不要で揺れが比較的少ないが、室内の圧迫感が大きい。2階室は入口付近では特に天井が高く、眺望性が良いので開放感がある。しかし、寝台に上がるために階段の上り下りが必要で、揺れもやや大きいことに注意が必要だ。

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予約は「乗車日の1カ月前の10時」