25歳女性が苦しんできた容姿コンプレックス… 鴻上尚史が分析した、「自分は見る側」という男達の思い込み (2/7) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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25歳女性が苦しんできた容姿コンプレックス… 鴻上尚史が分析した、「自分は見る側」という男達の思い込み

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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鴻上尚史dot.#鴻上尚史

【鴻上さんの答え】 
  
 はちなさん。苦労していますね。確かに、無遠慮に女性の容姿のことを口にする男性は多いです。多くの男達は、自分のことを「見る性」だと思って、女性を「見られる性」だと決めつけています。信じられないかもしれませんが、多くの男達は、「自分は見る側で、見られる側ではない」と思い込んでいるのです。

「見る性」は、通常、見るだけでは止まりません。見たら判断し、ジャッジし、評論し、からかい、揶揄し、断定します。

 それが、見ることとワンパックになっている男性が多いのです。「見る性」でも、「黙って見る」とか「判断を心の中にしまっておく」とか「態度に表さない」とかできる男性は少ないんですね。若ければ若いほど、この傾向は強くなります。

 もちろん、最近は、オシャレで外見を気にする男性も増えました。そういう人達は、「見られる性」としても自分を意識しています。いつでもどこでも一日中、スマホの自撮りモードで髪形をチェックし続ける若い男性も増えてきましたからね。

 でも、多くの男性は「見る性」として、意識的にも無意識的にも育ちますから、見ることが一番の関心事になります。つまりは、女性の外見が一番の関心事になるのです。

 そうすると、どんなことが起こるかというと――。

 僕は以前、映画や演劇のために子役のオーディションを何度かしたことがありました。未就学児から小学生、そして中学生、高校生までです。

 会話をはずませて、場の雰囲気を和らげるために、「どんな男の子(女の子)が好き?」と毎回、聞きました。

 女の子達は、幼い時は、「楽しい人」と答える人が多く、それがやがて「面白い人」「賢い人」「頼りがいのある人」と、さまざまに変化しました。

 男の子は、幼い時はほぼ全員が、「可愛い子」と答え、小学生になるとほぼ全員が「可愛い子」と答え、中学生になるとほぼ全員が「可愛い子」と答え、高校生になるとほぼ全員が「可愛い子」と、なんのことはない、ほぼ全員がずっと「可愛い子」のままでした。


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