もちろん、KCONのお家芸ともいえるスペシャルステージも充実。1日目はBlock Bの弟分であるATEEZがBTSの「I NEED U」、12人組イケメングループTHE BOYZは東方神起の名曲「Rising Sun」、FNCエンターテインメントの期待の新人Cherry Bulletは少女時代の「Genie」、MOMOLANDはKARAの「Lupin」をカバーして会場を沸かせた。

 2日目はWJSNのメンバーとチョンハが洋楽のナンバーをカバーし、ガールクラッシュ(かっこいい女子)な魅力を見せつけた。

 最終日は日本でも人気を確立している2グループ、PENTAGONとSF9のメンバーがドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」の挿入歌「Beautiful」を熱唱。NATUREとGWSNは大トリであるTWICEの楽曲を魅力いっぱいにカバーした。

■新しい「推し」を見つけるきっかけに

 毎年KCONを取材するたびに感じるのは、これほど多くのアーティストを一気に見られる機会はなかなかない。

 すでに「推し」のアーティストがいて、推しを目当てに行ったとしても他のアーティストも自動的に観ることになる。そこで新しい気付きがあったり、新たに興味を持つアーティストができていくことはK-POPを活性化させるよい機会だと思う。アーティスト側も、新規ファンの獲得の大チャンスなのでは、と感じた。

 CJ ENM側の発表によると、KCONに参加した観客のうち、10~20代は2016年時点では全体の39%に過ぎなかったが、2018年には69%に増加。過去2年間で4倍規模に成長したという。若い層がこれからのK-POP、K-CULTUREを牽引していくだろうということが数字からもうかがえるといえるだろう。(文/mao)