バッティングフォームがカッコいいと大人気の巨人・坂本勇人 (c)朝日新聞社
バッティングフォームがカッコいいと大人気の巨人・坂本勇人 (c)朝日新聞社
かつてプロ野球界をざわつかせた種田仁のガニ股打法。写真は横浜ベイスターズ在籍時(写真:日刊スポーツ提供)
かつてプロ野球界をざわつかせた種田仁のガニ股打法。写真は横浜ベイスターズ在籍時(写真:日刊スポーツ提供)

「平成で最もカッコよかったバッティングフォームって誰だと思う?」

【写真】記者もびっくり!ファンに意外と人気だった変則打法はこちら

 プロ野球ファン歴25年の記者は、最近とある居酒屋で同年代の知人とそんな話題で盛り上がった。記者の独断で選べば、ぶっちぎりで元巨人の清水隆行だ。一本足からの鋭いダウンスイングが特徴で、強烈なライナー性の当たりが印象に残っている。小中学校と野球に熱中していた時も、バッティングフォームをまねて、練習したりもした(まったく打てなかったが…)。ちなみに知人は、元中日で活躍した大豊を推していた。

 プロ野球の歴史は、今年で85周年。平成だけに着目しても、これまでも数多くの一流のバッターが誕生している。その実力だけでなく、バッティングフォームでもファンを魅了したのはどの選手なのか。5月中旬、巨人対ヤクルト戦が行われた東京ドームへ足を運び、50人超のプロ野球ファンに話を聞いた。

 最も多くのファンが名前をあげたのが、エンゼルス・大谷翔平ソフトバンク・柳田悠岐、巨人・坂本勇人の3選手だった。「平成」というワードに少し引っ張られたのか…バリバリの現役選手に票が集中した。3選手とも幅広い世代に人気があったが、特に小中高の球児に人気だった。柳田と答えた高校生は「監督から中途半端なスイングをするなといつも怒られているので、柳田選手のバッティングフォームは憧れ」、同じく野球部に所属する中学生は「腕が吹っ飛びそうになるスイングがカッコイイ。三振したとしても見る価値がある」と語った。大谷と答えた高校生は、「長打も打てるし、逆方向にも打てるし、軸がブレない。理想的なスイング」、坂本と答えた野球を初めて間もない小学生は、「打率を残せるってことは良いスイングってことだから、お手本にしています」と語った。

 記者の個人的な予想としては、楽天・浅村栄斗、西武山川穂高オリックス・吉田正尚、元巨人・松井秀喜、高橋由伸あたりが上位にくると思ったが、まったく外れてしまった。

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現役を引退した選手で人気だったのは…