狩野英孝の実家は宮城県の由緒ある神社 (c)朝日新聞社
狩野英孝の実家は宮城県の由緒ある神社 (c)朝日新聞社

■ひな壇芸人の集まる番組で狩野が重宝される理由

狩野の“淫行疑惑”にモノ申した松本人志はこちら

 お笑い芸人の狩野英孝(37)が10月に開催されるフルマラソン「東北・みやぎ復興マラソン2019」に自身が出演するバラエティ番組の代表として参加することが4月に発表され、完走できない場合「番組をクビになります」と宣言した。番組共演者のサンドウィッチマン・伊達みきおからは「謝罪マラソン」という言葉も出たが、狩野は2017年に起
こした不祥事(未成年との交際疑惑)を今も引きずっている。だが一方で、謹慎解除から丸2年が経ち、狩野の露出は依然と変わらぬようにも見える。

「2008年頃に『ラーメン、つけ麺、俺イケメン、オッケーイ』や『スタッフゥ~』などのギャグで一躍ブレイクを果たした狩野さんですが、突然売れただけあって、調子に乗ってしまい、女性関係で遊びまくっていた。それでもさほど大きな話題にはならなかったんですが、2012年の結婚直後に不倫疑惑が持ち上がったり、それ以外でも複数の女性問題を抱えていることが明らかになりました。その後、離婚に至ったんですが、追い打ちをかけるように未成年との交際疑惑が発覚。さすがに『女遊びは芸の肥やし』とはいかず、イメージは悪くなるいっぽうでした」(スポーツ紙の芸能担当記者)

 そんな狩野だが現在、持ち前のキャラクターや業界内の人気もあり、深夜枠を中心に出演番組が増えてきているようだ。

「『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』などでは見る機会も多いですよね。『アメトーーク!』で言うと、通常ならひな壇側に座ってガヤをやるのがうまいという評価になるんでしょうけど、狩野さんの場合はMC側の立ち位置にいることが多く、かけあいがうまい。例えば『○○を語りたい芸人たち』に対して、『え、それってどういう意味なんですか?』っていう絶妙な投げかけがハマる。マンガやスポーツなどについて、本当に知らないんでしょうが、その無知な感じがおバカキャラにマッチして笑いに繋がります。それでいて、たまに鋭いところをつくこともある。そうしたテクニックは一朝一夕のものではないので、やはり重宝されるんだと思います」(民放バラエティ制作スタッフ)

 頻繁にひな壇芸人として出演しているわけではないが、そうした立ち位置での起用が多く、ワンポイント的な振る舞いが視聴者の印象に残っているようだ。

「狩野さんに関しては、フジテレビの深夜でMCの番組が始まっているなど、完全復帰に近い形にはなっているのではないでしょうか。出川哲朗、三四郎・小宮浩信との“マセキ三兄弟”のイメージが強く、いじられキャラとしては一級品。笑いもつくりつつ、実は構成や進行的な意味でも非常に助かる存在。フジテレビの深夜に放送しているゲーム情報バラエティ『エイコーさん』では、そうしたそつのなさを見せて的確に進行をこなしています。ド深夜の2時55からの放送ですが、FOD(フジテレビオンデマンド)など配信用のサイズ感的にもちょうどよく、評判は悪くないですよ」(同)

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