ただ、「ありのままでいい」に甘えてはいけないとも思います。ダメな自分が変わる可能性を、容易に諦めてはいけないと思うのですが、それと同時に、「自然体」「楽」「ありのまま」というのも、なかなかに代えのきかないことだよなぁ、と思ったりもします。

 だからお子さま諸君よ、信じておくれ。お子さまが「AERA dot.」を読むことはあまりないかもしれんが信じてくれ。前にやったな、このくだり。とにかく、ほとんどの50歳はしっかりしてると思うが、中には、こんな50歳もいるのだよ。本当に、わりかし君らと同じだったりするのだよ。だから遠慮せず、この50歳児と戯れようや。わははははは。ごめんなさい。(文/佐藤二朗)

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佐藤二朗

佐藤二朗

佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家、映画監督。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や映画「幼獣マメシバ」シリーズの芝二郎役など個性的な役で人気を集める。著書にツイッターの投稿をまとめた『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)などがある。96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がけ、原作・脚本・監督の映画「はるヲうるひと」(主演・山田孝之)がBD&DVD発売中。また、主演映画「さがす」が公開中。

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