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東京五輪の表彰台へ… AS乾・吉田組、“本音”をぶつけ合って深めた絆

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沢田聡子dot.
日本代表の乾友紀子・吉田萌組 (c)朝日新聞社

日本代表の乾友紀子・吉田萌組 (c)朝日新聞社

 乾は、数多くのパートナーと組んでデュエットを泳いできた。東京五輪で乾のパートナーとなる吉田は、日本代表としてのキャリアが浅い。吉田が失敗しても怒らない乾に、井村コーチは二人での話し合いを促したという。吉田はその場面を振り返る。

「フランスの結果があまりよくなかった時に、乾選手に『もうこんなパートナー嫌だ』って思われているんじゃないかな、と思っていたんですけど、言えずにいた。フランスから帰ってきてちょっと経ってから『そう思っていました』と伝えました」

 乾にはまた別の思いがあった。

「逆に私も『(吉田が)デュエットを嫌になっていたら嫌だな』と心配していた。私自身もペアが変わることが多かったので自信がなかったのが理由なんですけど、それを言っていたらいいデュエットはできない。しっかり自分が引っ張っていかないといけないなと反省しました」

 吉田には、井村コーチと日本の黄金時代を築いた金子正子元シンクロ委員長も「しなやかな好感度がある」と認める持ち味がある。また、音を取るセンスの良さには井村コーチも着目しており「二人だから感じられる音感」を生かし、世界選手権後には「ダンスのような独特の世界観の、楽しくて素敵なルーティン」を新しく作ろうと目論んでいる。絆が強まった日本代表デュエットの、世界選手権での泳ぎに期待したい。(文・沢田聡子)

●プロフィール
沢田聡子
1972年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に勤めながら、97年にライターとして活動を始める。2004年からフリー。シンクロナイズドスイミング、アイスホッケー、フィギュアスケート、ヨガ等を取材して雑誌やウェブに寄稿している。「SATOKO’s arena」


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