そんな人見知りの過去を持つ瀬戸が現在の活躍に至るまでには、ふたりの「山ちゃん」の存在がある。

「過去にインタビューなどで語っていますが、ひとりはお笑い芸人・南海キャンディーズの山ちゃんこと山里亮太さん。同じく人見知りの山里さんからは『人見知りは素晴らしい才能だよ』という言葉をもらったそうです。人見知りだからこそ、いろいろな人に気を使えるし、いろいろな情報を得られるので決してネガティブなことではない、と。実はこのアドバイス自体は大御所タレント・タモリさんからの受け売りだったそうですが(笑)、瀬戸さんにとって力をもらえた言葉だったようですね。もうひとりは声優の山寺宏一さんで、10代のころに『おはスタ』(テレビ東京系)で共演して以来の仲だそうですが、いつも瀬戸さんを褒め、背中を押してくれる存在だそうです」(テレビ情報誌の編集者)

■30代の目標は「高橋一生と台湾に行く」!?

一方、「超インドア派」を公言している瀬戸だが、意外にも大の仲良しというのがアウトドア大好きの人気俳優・高橋一生(38)だ。

 舞台「マーキュリー・ファー」(2015年)で共演して以来、プライベートでも仲良しだという二人。瀬戸が「あさイチ」(NHK総合)にゲスト出演時、VTRで登場した高橋は、瀬戸を「こうちゃん」と呼び、「弟みたいな存在」だと語った。(瀬戸が高橋の)家にもよく来ると話し、高橋が手料理を振る舞うことも多いのだという。このエピソードにSNSでは両者のファンが歓喜したことも。また、「30代の目標」を聞かれた際には「(高橋)一生さんと台湾に旅行に行きたい」と答え、高橋への愛を爆発させていたのも印象的だった(自身のアーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』発売記念イベント、2018年10月14日)。

 芸能リポーターの川内天子氏は、瀬戸康史の魅力に関してこう分析する。

「瀬戸さんに関しては、やはりドラマ『海月姫』(フジテレビ系)で見せた美しすぎる女装姿が印象的ですね。もともと、つるんとしたたまご肌で、厚みのある唇なので違和感がまったくなく、声のトーンも完璧だった。これをドラマの中で押し通したのはすごいこと。同じ30歳のイケメン俳優はほかにも三浦翔平さんや松坂桃李さん、窪田正孝さんがいますが、この作品で彼らと“差別化”することができた。さらに『実家に良い幽霊がいた』という霊感エピソードを披露したこともありましたが、そういう瀬戸さんが持つ不思議さも魅力で、『引き出しの多さ』が感じられます。そういう意味で今後の俳優としての方向性は見えないんですが、だからこそ3年後、5年後の姿が楽しみでなりません」

 デビュー前は獣医を目指していたという動物好きの一面や、出演番組をきっかけに趣味となったというお菓子作り……、などなどと瀬戸の魅力はまだまだ尽きないが、今後も「沼」にハマる女性が続出しそうだ。(ライター・高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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