どの家もそうだと思いますが、家事に関しては奥さんが監督みたいなもので、良かれと思ってやったことが逆にダメだったということもしょっちゅうあります。育った環境も性格も違う別の人間ですから、奥さんの中にあるルール通りにできるわけがないんですが、そういうことが査定に響いていくというか……(笑)。

――互いのやり方をすり合わせるのは意外と時間がかかりますよね。びっくりされたルールもありましたか?

 たくさんありますよ。例えば、結婚して最初のころは洗濯物の干し方でも、「シャツは一番上のボタンをちゃんと締めないと」とか、「ポロシャツは襟を立てて」とか。それまでの人生でシャツの干し方をそんなに考えたこと無かったですから。

 食品保存用バッグのたたみ方は、すごく怒られましたね。何も考えずにしまおうとしたら「空気が入ってる」って。空気を抜かないと、かさばるんだそうです。

 あと、紅茶を入れてあげようとしたら、ティーバッグをピッピッと揺らしたことに怒られました。そのままそっと置いておくんだそうです。完全に奥さんがルールブックですから、厳しいですよ(笑)

――その一方で、育児貢献度は60%と高評価でした!

 良かったです。家事と子育てって、一方がやれてないことをもう一方がやるだけで、僕は切り離せないものだと思っているんですが。毎朝起きて上の子2人を見送り、下の子を保育園に連れて行く、おむつは気付いたほうが替えるとか、上の2人を習い事に連れて行くとか、できる範囲ではやっています。

 とにかく毎日毎日あっという間なので、昔の写真を見て「うわ、1年前はこんなに小さかった!?」と思うことがあります。上の子たちは少しずつお兄さん、お姉さんになってきていますが、成長は右肩上がりの直線のグラフじゃなくてジグザグ。ときどき、こんなの幼稚園児だろ!って思うようなことやったりするんですよね。

 例えば、一番上のお姉ちゃんはママの真似をして「電気付けっぱなし! 誰!?」、「パパ、いつもだよ!」って言ったかと思えば、夜の暗いリビングが怖くて「パパ~、一緒に来て」ってお願いされたりとか。同じ子なのにそんな一面があったりして、全部ひっくるめてかわいいなと思いますよね。

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つい感情的になってしまうときは「距離感」が大事