就活で「絶望」… 30歳男性に鴻上尚史が勧めるパワーの出る一言とは?

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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 鴻上尚史の人生相談。2年前に過労で体調不良を起こし、焼き鳥チェーン店を辞めたという30歳の男性。最近就職活動を開始するも、採用試験に落ち続けてふさぎ込む相談者に鴻上尚史が贈る、人生を生きていくための、いくつかのコツ。

【相談25】就活がうまくいかず、絶望的な気持ちです(30歳 男性 ぼーず)

 焼き鳥チェーン店で5年働き店長にもなりましたが、2年前に過労で体調不良を起こし、会社を辞めました。大学時代にアルバイトしていて、そこからなりゆきで社員になったのが間違いでした。もう、心身ぼろぼろでした。大好きだった彼女にも別れを告げられました。

 ですが病院にも通い、最近、なんとか再就職のための活動を始めました。今度は本当に続けられる仕事、興味がもてる仕事、人間として扱ってくれる会社、と思って活動しているのですが、のきなみ落ちて、絶望的な気持ちです。

 でも、もうちょっとがんばりたい、自分の道を見つけたい。鴻上さん、こんなときに前向きになれるための、おすすめの気晴らし方法があったら教えてください。この鴻上さんの相談連載、読んでると本当に救われる気持ちになることがたくさんあります。ぜひ、僕にもアドバイスをお願いします!

【鴻上さんの答え】
 前向きになるための、気晴らし方法ですか。うーん。そんな特別な方法はないですねえ。

 美味しい物を食べるとか、親しい友達と騒ぐとか、力をくれる名作の映画や演劇を見るとか、旅行に出るとか、有名な遊園地に行くとか、たっぷり寝るとか、好きな作家の小説を読むとか、美術館に行くとか、好きな音楽を聴き続けるとか、青空を見上げるとか、僕が落ち込んだ時にすることは、こんなことです。

 あと、口癖として「大丈夫」と意識的に言うことです。放っておくと、「もうだめだ」と言いそうになる時、無理に「大丈夫」とつぶやくのです。

 言葉というものは不思議なもので、「大丈夫」と言うと、本当にそんな気になってきます。なんとかなるという気持ちになって、パワーが出てくるのです。

 だまされたと思ってやってみてください。

 あと、「自分は、10年先から戻ってきたと思う」という方法も使っています。

 ぼーずさんは、今、30歳ですが、本当は40歳だったと思うのです。で、本当は40歳だったのに、タイムマシンを使ったか、時間の奇跡が起こったかして、10歳、若返って今、いるんだと考えるのです。

 どうですか? 本当は40歳だったのに、30歳に戻れたと思ったら、嬉しくなりませんか? そして、まだまだやれるっていう気になってきませんか?

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