独立性を得ること自体が目的となることはありえません。

 それが目的化してしまったために生じた「恐れ」です。

 日産の業績が振るわず、大きく低下しています。

 この2年で3回の業績の修正があり、何度も不祥事(検査問題)がありました。

 会社が多くの難題に直面しているからということで問題なのではありません。

 起きた問題への対処の仕方が会社の信頼を損なっているのです。

 問題が解消されていないにも関わらず、会社として解決したと発言することは信頼を失うのです。

 これは会社(日産)の現経営陣に問題があったということです。

 これらの人物のことはご存知だと思います。

 私が尊敬している日産の従業員の方々について言っているのではありません。

 数名の幹部、つまり明らかに自分たちの利益のため、そして自分勝手な恐れを抱いたために、会社の価値を毀損している人たちのことを指しています。

 それらの名前は皆さんご存知です。

 今回の汚い企みを実現させるべく仕掛けた多くの名前を挙げることができます。

※後編に続く

(AERA dot.編集部/竹内良介、西岡千史)