一つは友達同士とか家庭で、コミュニケーションの手段として遊ぶという形、もう一つはギャンブルみたいな形。どんなゲームでもそういう部分っていうのは、あると思うんですね。

――そういう側面はあると思います。

矢澤:あとは、私がやっている競技的なもの。一番多いのは家庭で遊ぶ形だと思っていたんですが。でも、ギャンブルとかそういう部分って、あんまり表に出ていないだけで、本当はもっといるんじゃないかなとは感じていたんですね。第一話からそこを攻めていっていて。私自身は競技をしていて、ギャンブルの側面を表に出してしまうと、普及からは遠のいてしまうのかなと。

――そこをくさか先生が取り上げたわけですね。

矢澤:皆さんやっぱりそういうところに興味あると思うんですよ。私の立場からでは、なかなか大きい声で言えない部分を言っていただいたっていうところに、グッとくるものがありました。

――そこをくさか先生が取り上げたわけですね。

くさか:私はむしろ、本当はギャンブルという要素を出したくなかったんですけど(笑)。だいたいみんなバックギャモンを知らないのが普通なので、ちょっと説明すると「博打だね」って言うんですよ。サイコロって聞いた瞬間にチンチロリンを思い出すのかもしれませんが。それがちょっと嫌で。ただ、一寸先がわからないところに踏みだししていくという部分は人生に似ているなと。そういう意味でのギャンブル性はすごくあると思っています。

矢澤:やっぱりゲームって本来、楽しいものであるべきなので。私は競技としてやってますけど、普及っていう観点で言えば、例えばクラブでバックギャモンのイベントをやって、お酒を飲みながらダイスの目を楽しみながら、可愛い女の子とダブルスを組んで… ねるとんギャモンとかいいと思うんですよ!

一同:(笑)

矢澤:やっぱり人って心臓をドキドキさせるために生きてると思うんですよ。楽しいとドキドキするんじゃなくって、心臓がドキドキするから楽しいんだと思うんですね。バックギャモンってドキドキする面ではすごく楽しいゲームで……。

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「寿司ギャモン」とは?