今や広島カープの「大きな武器」 本拠地マツダスタジアム支える“縁の下の力持ち” (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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今や広島カープの「大きな武器」 本拠地マツダスタジアム支える“縁の下の力持ち”

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山岡則夫dot.
広島カープの本拠地マツダスタジアム (c)朝日新聞社

広島カープの本拠地マツダスタジアム (c)朝日新聞社

「芝生は生き物なので1本ずつクセも出る。それが方向など、可能な限りまとまるように頻繁にカットを重ねる。長さ的には開幕前は20ミリ前後をキープしておき、そこからもう少し短くなる。開幕して18ー19ミリくらいで、最終的にはそこから15ミリくらいまでカットする」

「芝生の向きをはしっかり考えないといけない。カットする方向には純目と逆目があるが、逆目だとボールが芝の抵抗を受けてぶれやすくなる。空気抵抗と同じような感じ。だから模様を入れる際もカットの向きは大切。だから一定期間でカット方向を純目と逆目で入れ替えたりする」

「夏場ほどボールは芝の影響を受けやすい。芝にも様々な種類がある。洋芝は影響受けにくいが、影響を受けやすいものがある。そういう部分でも工夫が必要に成る」

 全国的なカープ人気でマツダスタジアムは広島の新名所になりつつある。しかし球場運営に関していえば、採算度外視というわけにはいかない。コンサートなど他イベントがおこなわれることもある。アメリカなどではフットボールや、時にはアイスホッケーまで開催される。芝生管理は非常にデリケートな部分が多い。ほんの些細なことで芝生が大きく傷んでしまうこともある。

「他イベントがあればどうしても芝生は傷んでしまう。チームも強いので、勝ち残れば日本シリーズまでマツダを使う。もちろんチーム練習もある。芝生だけ見れば養生の時間は必要。でも試合をやる、と言われればできるようにするのが仕事 」

「芝生管理は本当に難しい。もっとやれたことがあるのでは、と思って今も試行錯誤している。スポーツターフというか、芝生の重要性が認知され始めたのはやはりJリーグ開幕。でもJリーグだってまだ26年目、マツダは11年目です。これからですよ。いろいろと経験を重ねている最中です」

 少し前までは野球場の内野は黒土、外野は芝生というのが当然だった。しかし人工芝、ドーム球場が当たり前となった。情報量の増加、アメリカの影響など、再び天然芝に注目が集まるようになった。



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