給食費を払わずに高価なブランド服を着させて… 教師が語る「集金」「ブラック部活」の現実 (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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給食費を払わずに高価なブランド服を着させて… 教師が語る「集金」「ブラック部活」の現実

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庄村敦子dot.#受験
教育学部の志願者数は約10年前と比べると減っている(c)朝日新聞社 ※写真は本文と関係ありません

教育学部の志願者数は約10年前と比べると減っている(c)朝日新聞社 ※写真は本文と関係ありません

 50代の小学校の女性教員Bさんも、給食費の督促業務には苦労している。

「いくら言っても給食費を払ってくれない保護者がいて、精神的に疲れます。そのご家庭の児童が、『先生、昨日、この服買ってもらったんよ』と嬉しそうに言うので、「よかったね」と声をかけますが、それがブランドの高価な服だと、正直、複雑な気持ちになりますね」

■教師を襲う「ブラック部活」

“ブラック部活”の問題も避けては通れない。多くは生徒の視点で部活の厳しさが問題視されるが、顧問を務める教師にとっても朝夕の時間が拘束され、しんどい生活を余儀なくする。ただでさえ山積する仕事をこなすだけでも大変なだけに、部活は教師にとって頭痛のタネになりかねない。

 前出のAさんは、部活の顧問は、自分がやっていた部活なら楽しく指導することができ、あまり苦にならないことが多いが、まったく興味も知識もない部活の担当になったときには苦痛だと言う。

「私は中学から大学まで吹奏楽部でトランペットを吹いていて、小学校の金管バンド部の顧問をしています。放課後の練習だけではなく、土曜にも演奏会やコンテストなどがありますが、部活動は子どもにとって価値のあるもので、練習を通じて音楽面だけでなく精神的にも成長していきます。その様子を目の当たりにし、私も自信を持って取り組んでいます。部活動のために使う時間は苦ではないどころか楽しいため、部活動の顧問がブラックだと感じたことはありません。しかし、中学の先生でまったく興味がない部活の顧問になった場合には、『やらされている感』が強く、ブラックだと感じる先生は少なくないと思います」(Aさん)

 休日に部活動で出かけた場合、自治体によって「部活動手当」が出る学校と出ない学校とがある。全国一律ではない不公平感も、精神的に追い打ちをかける。

■“自宅で丸付け”姿に子どもたちは…

 Aさんが勤務する小学校では、2017年の6月からICカードを導入し、教員の勤務時間の調査と管理を始めた。

「定時の勤務では仕事が終わりません。先ほどもお話しましたが、教育のために使う残業時間は苦ではありません。教育とは関係がない雑務を以前のように事務員さんや他の担当の方がやってくれると、長時間勤務を少しは改善できます。また、単に時間の問題だけではなく、保護者対応などで苦悩する教員の精神的なフォローも大切だと思います」(Aさん)


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