「シュートは技術不足。『決めていれば』というシーンはアジアカップから何本もありますし、それは自分の責任」とコロンビア戦で3本の得点機を逃した後にも反省の弁を口にしていた。アジアカップ以降、左足でトラップする癖を分析されてボールを奪われたり、ドリブルで打開し切れずにチャンスをつぶしている場面も見受けられる。こうした課題を直視しながら、いかに這い上がるのか。その打開策は自分自身で見出すしかない。

 中村俊輔や香川真司は2004年と2011年のアジアカップ、本田圭佑ならCSKAモスクワへの移籍と、それぞれに飛躍のきっかけはあった。それを南野と堂安がいつつかむのかが肝要だ。26日の次戦・ボリビア戦(神戸)では揃ってスタメンから外れるだろうが、ジョーカー的に起用されることがあり得る。その短時間でゴールへの道筋を見いだせれば、意外と簡単にトンネルから抜け出せるかもしれない。森保ジャパンの停滞感を打破するためにも、中島・南野・堂安のトリオにはつねに躍動していてもらわなければ困る。今後の2人の動向を注視していきたい。(文・元川悦子)