古賀茂明「既得権とドヤ顔で癒着する安倍総理が率いる改革レガシーなき長期政権」

連載「政官財の罪と罰」

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安倍晋三総理 (c)朝日新聞社
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安倍晋三総理 (c)朝日新聞社

「ドヤ顔」という言葉はいつ頃から普及したのだろうか。新しい言葉だと思っているうちに、もはや解説不要になってからかなりの年月が経ったように思う。

 なぜこんなことを書いているかというと、国会中継を見ていると、安倍総理の発言する様子にこの言葉を使いたいと思うことがよくあるからだ。

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 最近では、野党の攻撃に対して、安倍晋三総理はまともに答えず、すれ違い答弁をすることが多いが、その際、本題ではないのに、それと関連することについて、自分の実績を示して、子供のように自慢話をすることが多くみられる。

 例えば、安倍政権になってから実質賃金が下がっていると批判されると、有効求人倍率が全国で1倍を超えたとか、総雇用者所得が増えたと反論し、民主党時代とは違うぞ、と胸を張る。辺野古の埋め立てを批判されると、ずっと昔から決まっていた話なのに、安倍政権になってから沖縄でいくつも基地返還が行われたなどと胸を張り、民主党では最低でも県外と言って失敗したよねと嫌味を言う。「どうだ!悔しかったらお前も実績を示してみろ!」と上から目線で相手を嘲笑うその顔は、まさに「ドヤ顔」そのものだ。

 安倍総理のドヤ顔は今に始まったことではない。第1次政権の時もあったかもしれないが、第2次政権になってから、目に付くようになった気がする。特にアベノミクスの第3の矢である成長戦略を語る時に、いかにもものすごい改革を行うような顔をして、大々的にアピールする姿が印象に残っている方も多いのではないだろうか。有名なセリフである、「岩盤規制にドリルで穴を開ける」というフレーズも何回聞いたことか。その一環である農業改革も例外ではない。

■「減反廃止」とドヤ顔で語った安倍総理の嘘

「40年以上続いてきたコメの生産調整を見直します。いわゆる減反を廃止します」

 安倍総理が「ドヤ顔」で、こう大見得を切ったのは2013年11月のことだ。農業をアベノミクス成長戦略の柱ととらえ、海外の安いコメに対抗できる競争力のあるコメ農家を育成するというのが減反廃止の理由だった。

 減反政策は、弱小農家が困らないように、コメの生産を削減して価格を高く維持する政策だ。食糧管理制度で、コメを政府が買い上げて価格統制を行っていた時代から始まっているが、後にコメの流通が自由化された後も、価格維持のために、国の農業政策の根幹として維持された。本来は食糧管理が廃止され、流通経路も価格も自由化された後は、強い農家がどんどん生産を拡大し、コメが増産となって価格が下がるはずだったのだが、この減反政策で、増産は行われず、価格も高止まりした。その結果、逆に消費者のコメ離れは加速した。

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コメの価格と国際競争力の相関性

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