日本のために戦う海外出身選手、ラグビー界特有の“多様性”の原点はどこに? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本のために戦う海外出身選手、ラグビー界特有の“多様性”の原点はどこに?

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ニュージーランド出身ながら日本代表を選択したリーチ・マイケル(写真:getty Images)

ニュージーランド出身ながら日本代表を選択したリーチ・マイケル(写真:getty Images)

 海外出身選手が代表に選ばれているのは、決して日本だけではない。イングランド代表センターのマヌ・ツイランギはサモア出身で、兄のアレサナは元サモア代表。かつてNECでプレーし、日本代表にも選ばれたこともあるニュージーランド人のグレン・マーシュの双子の弟トニーはフランス代表としてワールドカップに出場するなど、兄弟で違う国の代表になる例も珍しくない。

 日本代表では、リーチの前にもワールドカップでキャプテンを務めた海外出身選手がいる。ニュージーランド出身のアンドリュー・マコーミック。祖父、父と2代続けてオールブラックスという血筋で、自身も一歩手前まで行きながら、オールブラックスには手が届かずに来日した。土のグラウンドに驚き、日本の食事が合わずに梨だけしか食べられないような日々を克服し、所属の東芝府中(当時)でもキャプテンを任された。持ち前のハードタックルや闘志溢れるプレーにそんな苦労話も加わったマコーミックを、日本のラグビーファンは応援した。マコーミックの日本代表、さらにキャプテンへの選出は、ファンを喜ばせても、驚かせることはなかった。

 ただし、日本代表への海外出身選手の起用が、必ずしも常に全面的に支持されてきたわけではない。マコーミックがキャプテンを務めた1999年のワールドカップで、平尾誠二監督は現日本代表ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフとグレアム・バショップ(ともにサニックス=当時)も日本代表に選出した。2人はその4年前、日本が17-145でオールブラックスに敗れた1995年大会にオールブラックスとして出場しており、特にバショップはスプリングボクスとの決勝に先発して延長終了までフル出場するなど、オールブラックスのトップ選手。さすがに「助っ人」感は拭えなかった。

 2011年ワールドカップでは、ジョン・カーワン・ヘッドコーチが4年前も代表に選ばれながら負傷で出場できなかったニュージーランド人のジェームス・アレジをSOに起用。当時アレジは英国でプレーしていたため、日本国内にいない外国籍選手に司令塔のポジションを任せることには賛否両論が起こった。



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