村上佳菜子 (c)朝日新聞社
村上佳菜子 (c)朝日新聞社

■村上は織田信成と頻繁に「反省会」

 ぶっちゃけキャラで突如、バラエティー番組で人気者となった丸山桂里奈(35)。女子のプロサッカー選手として日本国内や代表戦だけでなく海外でも活躍したが、2016年シーズンで引退した。翌年からバラエティーに出演し、昨年は大ブレイクと言っていいほど引っ張りだこ。この異常なまでの売れ方に、視聴者からも「一体なぜ?」という疑問が浮かんでいるのか、今年に入ってから「丸山桂里奈」のブレークぶりを分析する記事も出ている。

「先日は『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演し、月収が300万円ほどであることをあっけらかんと告白し、話題になっていました。バックヤードでも礼儀正しく高評価を得ていますが、例えば、共演者には必ずお土産を持っていくことも明かされていました。これがまた丸山さんらしく、添えてある手紙が誤字脱字だったり、意味不明な内容だったりするので、普段SNSにアップするネタにこまっているような共演者たちもいじりやすくていい(笑)。その結果、共演者たちからも愛されて、テレビ業界の中でもポジション争いに絡んできているんだと思います」(放送作家)

 ただ、報道を見た視聴者やネットユーザーからは「キャラでやっている」というコメントも散見されているが……。

「実際のところはわからないけど、今のところはかなり天然キャラだと思います。というより、物怖じしない性格もあってか、思ったことをそのまま言っちゃうんです。アスリートだと、現役時代は発言にかなり慎重になります。それが引退後の活動にも影響するケースも多いですから」(民放バラエティー番組ディレクター)

 彼女のような予測不能なアスリート芸能人は、テレビでは重宝される。今、彼女に限らず、元アスリートタレントはバラエティー界で一定の支持を受け続けているという。

フィギュアスケート選手だった村上佳菜子(24)も人気ですよね。彼女の場合は、日曜お昼の長寿番組『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)のレギュラー定着で安定してきました。ただし、彼女の場合は丸山さんと違って、切り込んだ発言をするキャラ。バラエティー番組の師匠は、同じく元フィギュア選手の織田信成(31)です。彼のトーク力も半端ないのですが、いずれもトーク番組でのポジションを見極めた立ち回りが素晴らしいんです。村上さんは織田さんとしょっちゅう反省会をしているそうですよ」(前出の放送作家)

 前出のディレクターは丸山と村上の違いについて、こう話す。

「丸山さんや村上さんは明確にキャラが違いますよね。丸山さんはド天然のおとぼけキャラでいわゆる“飛び道具”で、村上さんは、頭脳プレイが得意な解説者タイプです。丸山さんはブームが過ぎても、何をしでかすかわからないので、食べ歩きロケやトークゲストなどの仕事が適しているかもしれません。一方、村上さんはトークの切れっぷりで受けてきましたが、スケート選手としても活動中ですし、解説者の仕事もできる。元アスリートは、バラエティーの仕事が減っても、解説者としてスポーツ業界に軸味を残せていたら、テレビでも食いっぱぐれる事はないですからね」

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芸人にはない瞬発力とフェアプレー