ただ炭谷の獲得に対して懐疑的な見方は少なくない。昨年は西武で森友哉、岡田雅利に次ぐ3番手捕手。菊池雄星の登板日にマスクをかぶる専属捕手だった。菊池がオフにポスティング・システムで米国・ドジャース入団が決まり、西武にとって炭谷が必要不可欠な存在だったかというと疑問が残る。FA宣言した際は巨人以外にも他球団からも獲得の打診はあるなど実力は評価されているが、巨人ファンから「炭谷を獲得する必要があるのか」という声が上がった。

 開幕戦で菅野の相棒・小林でなく、炭谷を先発起用して好結果が出た場合は固定する可能性も十分にある。小林、炭谷共に143試合フル出場を今年の目標に掲げている。オープン戦は調整期間と捉えていないだろう。正捕手の1枠をめぐり、結果を求めるガチンコ勝負が繰り広げられそうだ。