■近鉄


タフィ・ローズ

 04年を最後にオリックスと球団統合という形で消滅することになった近鉄だが、平成のプロ野球の中においての足跡は、年数的には平成30年の半分であるが、消えることはない。特に多くの魅力的な助っ人が在籍した意味においても触れておきたい。

 まず名前が挙がるのがラルフ・ブライアント(在籍:88~95年)。三振を恐れないフルスイングでアーチを量産し、平成元年の89年には西武とのデッドヒートの中、ダブルヘッダーで「奇跡の4連発」を放つなど、49本塁打&121打点の活躍を見せてシーズンMVPに選ばれた。

 そして、このブライアントを凌ぐ数字を残したのが、タフィ・ローズ(在籍:96~03年)だった。来日当初は中距離打者としての印象もあったが、日本野球に順応する中で長打力を発揮し、99年に40本塁打、そして01年には55本塁打を放ってリーグ優勝の原動力となり、シーズンMVPに選ばれた。03年にも51本塁打をマークした後は退団し、巨人、オリックスでも活躍。日本通算13年で計464本塁打をマーク。アレックス・ラミレスと並んで、全球団の中での“平成最強助っ人”と言っていいだろう。