■ロッテ


フランク・ボーリック

 ロッテの最強助っ人と言えば、レロン・リーとレオン・リーの兄弟を思い浮かべるファンもいるだろうが、それは昭和の時代。平成に入って以降はなかなか長く活躍できる助っ人が現れなかったが、その中でもフランク・ボーリック(在籍99~02年)は多くのファンに愛された男だった。

 99年に来日した両打ちのアメリカ人。1年目の開幕は2軍スタートだったが、昇格直後の初打席初本塁打デビューから翌日には延長逆転サヨナラ弾と衝撃的な活躍を披露。その後も極端なオープンスタンスからのクラウチング打法と「神様、仏様、ボーリック様」の横断幕とともに、自身が本塁打を放った試合は22勝2敗1分けという「ボーリック神話」を作ってみせた。成績を見ても、1年目の26本塁打&61打点から2年目は29本塁打&102打点と数字を伸ばし、3年目も31本塁打&101打点と活躍。4年目の02年に不振と故障でシーズン途中での退団となったが、平成最強助っ人としての資格は十分にあると言える。

楽天
アンドリュー・ジョーンズ

 球団創設が05年という楽天なだけに、これまでに所属した外国人選手の数は少ない。それでも忘れられない助っ人が、13年のリーグ優勝&日本一に尽力したアンドリュー・ジョーンズ(在籍:13、14年)だ。

 19歳でメジャーデビュー。ブレーブスの主力として本塁打王、打点王に10年連続でのゴールドグラブ賞と輝かしい実績を持つ大物助っ人が杜の都に降り立ったのが星野仙一体制3年目のこと。僚友のケーシー・マギー(在籍:13年)とともにチームに加わると、開幕から「4番・DH」として存在感を発揮。同年、26本塁打&94打点をマークするとともにグラウンド内外で「勝利の哲学」を説き、チームが快進撃を続ける中で精神的支柱としても大きな役割を果たした。在籍は2年のみだったが、イーグルスファンの誰もが彼に感謝に、これからも忘れることはないだろう。

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近鉄の助っ人は全球団の中でも最強レベル