■日本ハム


フェルナンド・セギノール

 平成の折り返しとなった04年(平成16年)から本拠地を北海道に移して戦う日本ハム。そして東映時代以来44年ぶり、日本ハムとしては初の日本一になったのが06年のことであり、その歓喜の輪の中で大粒の涙を流したのがフェルナンド・セギノール(在籍:04~07年)だった。

 02年にオリックスに入団して初来日、1年のブランクを置いた04年に日本ハムの一員として再来日した両打ちのスラッガー。その04年は開幕から絶好調で、打率.305、44本塁打、108打点の好成績で本塁打王のタイトルも獲得するなど大活躍した。05、06年は前半戦の出遅れから三振の多さも目立ったが、06年はシーズン終盤の9月に月間打率4割&8本塁打と爆発してリーグ優勝に貢献。中日との日本シリーズでは第2戦、第5戦でアーチを放って日本シリーズMVPにも選出されるなど、成績以上に記憶に残っている選手だ。

 対抗馬に挙げられるのが、90年に来日して以降4年連続30本塁打以上を放ち「踊るホームラン王」として人気を集めたマット・ウインタース(在籍:90~94年)と、2年連続で本塁打王に輝いたナイジェル・ウィルソン(在籍:97~01年)。「ビッグバン打線」の主砲だったウィルソンは、99年の1年間を棒に振ったヒザの怪我がなければ、セギノールを文句なしで上回れただろう。

■オリックス
トロイ・ニール

 オリックスの伝説的助っ人といえば、ブーマー・ウェルズ(在籍:83~91年)だ。だが、打率.355、37本塁打、130打点で三冠王に輝いたのは昭和末期の84年のこと。平成元年の89年にも打率.322、40本塁打、124打点と傑出した成績を残したが、時代的には「平成」よりも「昭和」が似合う。その代わりに浮上するのが、トロイ・ニール(在籍:95~00年)だ。

 「メジャーの4番」の触れ込みとともに来日すると、その期待を裏切ることなく1年目から27本塁打を放って優勝に貢献。翌96年には32本塁打、111打点で2冠を獲得する活躍で、チームのリーグ連覇の原動力となった。その年の日本シリーズでは計6打点をマークしてシリーズMVPも受賞。気性の荒さはあったが、それ以上に特大の飛距離に目を奪われ、99年7月には本拠地・グリーンスタジアム神戸で結婚式を挙げるなど、親日家でもあった。

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日本一に貢献したバリバリのメジャーリーガー