新「伝統の一戦」は巨人の原監督(左)VS広島の緒方監督 (c)朝日新聞社
新「伝統の一戦」は巨人の原監督(左)VS広島の緒方監督 (c)朝日新聞社
影が薄い阪神の矢野監督 (c)朝日新聞社
影が薄い阪神の矢野監督 (c)朝日新聞社

 オフのストーブリーグは連日、巨人の話題で持ちきりだ。丸佳浩、炭谷銀仁朗、中島宏之、岩隈久志、クリスチャン・ビヤヌエバ、ライアン・クックとビッグネームを大量補強しただけでなく、人的補償で内海哲也、長野久義が退団。特に両球団の「顔」だった丸が巨人にFA移籍し、人的補償で長野が広島に移籍したことは野球ファンにとって衝撃だった。

【影が薄すぎる監督は…】

 かつては「球界の盟主」として君臨していた巨人だが、近年はその凋落ぶりに常勝軍団の面影が消えつつある。14年にリーグ優勝を飾って以来15年以降4年連続V逸。主力の高齢化に加え、FAで補強した選手たちが期待通りの活躍をできずに苦しんでいる。巨人が低迷する中で、セ・リーグの新たな王者としての地位を築きつつあるのが広島だ。16年から球団史上初のリーグ3連覇。FAで獲得した選手は過去に一人もいないが、スカウトの眼力に加えて育成能力にも長けているのが強みだ。17、18年と2年連続セ・リーグ最優秀選手に輝いた丸が巨人に移籍するのは痛手だが、広島に落胆ムードはない。長野は広島の入団会見で赤いネクタイを着用して登場。

「僕、初本塁打もマツダでしたし、初のヒーローインタビューもマツダでしたし、すごくいいイメージですし、大好きな球場。楽しみにしています」、「ホームでもビジターでもすごい声援を選手は受けていると思う。それを僕が受けられるように頑張りますので、よろしくお願いします」と発言して広島ファンの心をがっちりつかんだ。

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阪神の影が薄すぎる…