2019年も八神純子 with 後藤次利“The Night Flight”6を行う。2月10日(日)、11日(月)、25日(月)ビルボードライブ東京、26日(火)、27日(水)、28日(木)ビルボードライブ大阪。http://www.billboard-live.com/
2019年も八神純子 with 後藤次利“The Night Flight”6を行う。2月10日(日)、11日(月)、25日(月)ビルボードライブ東京、26日(火)、27日(水)、28日(木)ビルボードライブ大阪。http://www.billboard-live.com/
ヒット曲は毎回ガラリと変わった新しいアレンジで演奏されるが、「パープルタウン」は初回のThe Night Flightのバージョンが好評だったため、それが定番となっている。「次利さんのアイディアです。実は、私は最初、オリジナルアレンジでないことにややためらいがありました。ところが、お客さまにはとても喜ばれました。今は新曲をやる気持ちで歌っています」(八神)
ヒット曲は毎回ガラリと変わった新しいアレンジで演奏されるが、「パープルタウン」は初回のThe Night Flightのバージョンが好評だったため、それが定番となっている。「次利さんのアイディアです。実は、私は最初、オリジナルアレンジでないことにややためらいがありました。ところが、お客さまにはとても喜ばれました。今は新曲をやる気持ちで歌っています」(八神)
フルオーケストラをバックに歌う「ビルボードクラシックス」にも出演する。3月1日(金)兵庫県立芸術文化センター 大ホール(2018年9月30日の振替公演)http://www.billboard-cc.com/classics/
フルオーケストラをバックに歌う「ビルボードクラシックス」にも出演する。3月1日(金)兵庫県立芸術文化センター 大ホール(2018年9月30日の振替公演)http://www.billboard-cc.com/classics/

「みずいろの雨」「パープルタウン~You Oughta Know By Now」など1978年のデビュー以来多くのヒットを生み、ロサンゼルス在住のシンガーソングライター、八神純子が東京と大阪のビルボードライブ、名古屋ブルーノートで「The Night Flight」というタイトルのツアーを行う。

【その他のライブの写真はこちら】

「このツアーは今回で6回目です。音楽プロデューサーでベーシストの後藤次利さん、ドラムス・村上ポンタ秀一さん、キーボード・佐藤準さん、ギターの北島健二さんという、音楽通ならば、おっ! と思うメンバーがバックです」

 オリジナル通りのアレンジで歌うことにこだわる八神だが、このツアーだけは毎回違った風合いをもつ。「みずいろの雨」は後藤のアレンジにすべてを任せる。選曲は「思い出は美しすぎて」「想い出のスクリーン」などのヒット曲にレア曲も混じえていく。

 八神は2011年に本格的に日本でのライヴ活動を再開した。

「ビッグバンドに声をかけていただいたことがきっかけです。ちょうど私自身の人生をもう一度考えていました。私、何がやりたいの? 自分に問うと、歌しかなかった。そのビッグバンドとのコンサートには後藤次利さんをゲストにお迎えし、2人でつくった『夜間飛行』を久しぶりに共演したんです」

 以来八神は「歌いたい曲を歌いたいだけ歌う」と掲げる「ヤガ祭り」、全国各地で展開する「キミの街へ」、食事と音楽にこだわり抜いたディナーショー「Song for your Heart」、オリジナル曲を交響楽団の演奏により歌うBillbord Classics「PREMIUM SYMPHONIC CONCERT」など、セルフプロデュースにこだわり、観客との一体感を楽しむライヴを大事にしてきた。

 The Night Flightの軸は、活動再開時に共演した後藤だ。1979年代に加藤和彦、高中正義、高橋幸宏らと組んだサディスティック・ミカ・バンドで、日本やイギリスで高い評価を受けた。その後、八神の音楽を手掛ける。さらに、おニャン子クラブとメンバーのソロの作曲のほとんどを担当した音楽シーンのレジェンド。その後藤が村上らを集めた。八神は今でも最初のツアーの時の緊張感を覚えている。

著者プロフィールを見る
神舘和典

神舘和典

1962年東京生まれ。音楽ライター。ジャズ、ロック、Jポップからクラシックまでクラシックまで膨大な数のアーティストをインタビューしてきた。『新書で入門ジャズの鉄板50枚+α』『音楽ライターが、書けなかった話』(以上新潮新書)『25人の偉大なるジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』(幻冬舎新書)など著書多数。「文春トークライヴ」(文藝春秋)をはじめ音楽イベントのMCも行う。

神舘和典の記事一覧はこちら
次のページ
リハーサルは…