「広島カープにはなれない」それでも地元で愛されるチームに…ドラゴンフライズの挑戦【山岡則夫】

山岡則夫dot.
 広島のスポーツといえば、カープだろう。16年からセ・リーグ3連覇を果たし、このオフもFA選手移籍をめぐる話題の中心にいた。しかし他競技も盛んで、強豪チームも多い。サッカー・Jリーグ、サンフレッチェ広島は08年からのここ10年で3回の年間優勝。その他にもバレーボール、Vリーグの強豪JTサンダーズや陸上、アマチュアスポーツなど名だたる強豪が存在する。そしてバスケットボールで、日本最高峰B1リーグ入りを目指しているのが、広島ドラゴンフライズ(以下Dフライズ)だ。

 もともと広島にはバスケの素地があった。しかし小中学校年代では全国レベルのチームが存在するも、その後の受け皿の問題などがあった。そんな中、06年バスケットボール世界選手権が広島開催され、プロチーム創設の流れも進んだ。

 Dフライズ創設は2013年。社会人リーグJBLの流れでできたNBLへ加盟、16年からはリーグ再編で発足した現在のBリーグ2部に加盟した。

 前サッカー協会キャプテン川淵三郎氏が中心になり、バスケット協会改革と共にできあがったBリーグ。現行はB1(18)、B2(18)、B3(10)までの46チームが参加。経営状態やスタジアムなどのハード面等、Bリーグクラブライセンスに沿って厳しいチェックも行われている。この辺りは川淵氏がJリーグ時代に培ったノウハウも生かされている。

 しかしながら全てのチームが順調なわけではない。一部クラブは元NBA選手がプレーしたり、地元ファンの熱狂的なサポートもあり大盛況である。しかしまだまだ発展途上で歩み始めたばかり。DフライズもB1昇格を目標に戦い続けている。

「BリーグでDフライズがプレーするようになって3シーズン目、ようやくですが少しずつ形のようなものが見えてきた気がします」

 まずはチーム関係者が話してくれた。

「最初の頃は集客にも苦戦しました。どこでも最初はそうかもしれないですが、試合をやっているのを知らない人も多かった。地道に告知活動から、それこそポスター1枚でも良いから貼らせてもらったり、それだけでも大きいことだった。みんなカープのことは試合結果も選手のことも知っている。でもDフライズって何?って感じでした」


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カープみたいになるのは「正直、無理」

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