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「石原さんの石原さんによる石原さんのための招致」が敗因? 16年五輪招致3つの反省点

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プレゼンテーションをする石原慎太郎・東京都知事/2016年五輪、IOC総会で東京落選 (c)朝日新聞社

プレゼンテーションをする石原慎太郎・東京都知事/2016年五輪、IOC総会で東京落選 (c)朝日新聞社

「東京敗北」の原因について、鈴木はこんな点を指摘した。

「反省点が3つあった。第一は、やはり『石原さんの石原さんによる石原さんのための招致』だった。第二は、招致の国内支持率が47%と低かった。第三は、東京都がメイン競技場を築地に造るというプランを示したけど、信頼性が疑われた。この3点をクリアできなかった」

 JOCで石原側に東京招致を働きかけた中森は、「東京敗北」の理由の一つとしてアピール度の弱さを指摘した。

「石原知事は環境庁長官の経験もあり、『環境オリンピック』を強く打ち出した。キーワードは『カーボン・マイナス・オリンピック』で、オリンピック開催によって二酸化炭素の量を少なくすると唱えたが、どうしても当たり前のことしか言えず、アピール度の点で『南米初』のリオデジャネイロのほうが強かった」

 国内競争で東京都に負けた福岡市の吉村はこう分析する。

「東京のプランは付け焼き刃で、話にならなかった。従来型の『大都市オリンピック』を目指しながら、開催2回目となる東京が大きな町の魅力をどう出すのか、外国の町と勝負するときにインパクトがなかった。それでIOC総会で負けた」

 16年大会招致で負けた後、東京都の関係者は吉村に話を聞きたいと申し入れ、福岡市に出向いた。吉村は東京の招致準備の問題点と反省点について感じた点を伝えた。

「東京は惨敗して、これでは勝てない、と問題点が分かったはずです。立派な計画書を作ることは大事だけど、それ以上に、みんなが一丸となってやっているという雰囲気とかイメージを作り出すことがはるかに重要です。敗北で学んだんですよ。だから、東京の20年招致プランは非常によくできていた」

 東京はその後、紆余曲折を経て、再挑戦の道を選択する。20年大会招致に向けて走り出すのである。


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