■離婚後にドラマが次々とヒットした米倉涼子

 ほかにも「NEWS23」(TBS系)の顔であるキャスターの雨宮塔子(48)は、2015年にパティシエの青木定治氏と離婚後、同番組のキャスターに就任。娘2人を元夫に託し、パリに残してきたとバッシングされたこともあったが、子どもたちの意思を尊重したうえでの決断だったという。母親が育児をしなくてはいけないという日本的な考え方に一石を投じた勇気ある選択をしたともいえるのではないだろうか。

 また、女優の米倉涼子(43)は長い協議を経て、2016年末に一般男性との離婚が成立。離婚が彼女のキャリアに影響することはなく、翌年に放映が開始された「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の第5シリーズは視聴率20%超えを連発。先日、最終回を迎えた「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(テレビ朝日系)も17.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率をマークし、早くもシリーズ化を望む声が多くあがるなどその勢いはとどまることを知らない。

 芸能リポーターの川内天子氏は、離婚後に活躍の場を広げる女性芸能人についてこう語る。

「妻側の不貞でない限り、芸能人の離婚は一般的に女性のほうに同情が集まるもの。子供が女性芸能人いるなら、ひきとってシングルマザーとして懸命に働きながら子育てする姿を見て、視聴者は応援したくなる。世間はプラスアルファの目で見てくれるので、好感度もアップします。それが本人たちにとってもプラスに作用し、どんどん仕事を頑張れる。それが結果へと繋がって、さらに高評価を得るという好循環になるんです。2018年は芸能界でも離婚が多かったと思いますが、やはり『女は強い』ですから、みなさんもっと活躍してほしいですね」

 結婚より何倍もエネルギーが必要といわれる離婚。それを“人生の糧”とポジティブにとらえるたくましさこそが、芸能界での生き残りには必要なのかもしれない。(ライター・高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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