恵まれない境遇で育った毒母への同情と恨み… 21歳女子大生に鴻上尚史が贈った珠玉の言葉 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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恵まれない境遇で育った毒母への同情と恨み… 21歳女子大生に鴻上尚史が贈った珠玉の言葉

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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 鴻上尚史の人生相談。母親の抑圧的態度を恨む気持ちと母親の境遇に同情する気持ちに揺れる相談者。鴻上尚史が贈った珠玉の言葉とは?

【相談15】母をかわいそうと思う気持ちと恨む気持ち(相談者・21歳 女性 ナツメグ)

 両親と同居している、一人っ子の大学生です。母親との関係に悩んでいます。私の母は、母(私の祖母)を幼いころになくし、両親の再婚に伴い叔母の家で、叔父とその子供と一緒に育てられました。詳細は分かりませんが、叔母家族が母に冷たく当たり、居づらい思いをしただけでなく、大卒直後に結婚を強要されるなど将来まで勝手に決められるも拒否できず、辛い思いをしていたようです。

 そんな母は、自分自身が受けた仕打ちを私に繰り返しているのではないかと感じる場面が多々あります。中学校くらいから母の子育ては若干常軌を逸しているのではないかと思っていました。例えば私自身が通う小学校、中学校、高校から大学まで、ここに行かないと駄目(だめ)だという風に、勝手に決められ、勉強が好きではなかったので、あまり勉強しようとしなかった私も悪いですが、家で勉強しないで遊んでいると、必ず母と殴り合いの喧嘩になり、母が包丁を持って、勉強しなかったら殺すと脅されました。高校に入ってからは喧嘩をすることは少なくなったのですが、大学に入ると今度は進路について口出しが増え、就職活動について有益なアドバイスをくれるわけでもなく、選考が進めば、何のとりえもないあんたが就職できるわけがないと言われ、一方で私が就職活動を怠けていると、どうして就活を進めないのかと怒られます。私は母の言葉をいつも真に受けて、落ち込んでしまい、気分を持ち直すのに苦労しています。

 きっと母自身が私に対して接するように接され、抑圧されて育ってきたのだろうと思っています。私の母は、どこまでも空気を読むタイプで、目上の人に自分の意志を伝えられず、私のような、自分より弱い人には物申せるようです。例えば親戚一同に期待されている「気がする」という理由だけで、在宅介護を受けている親戚の面倒を毎日のように見に行き、帰宅すると毎日のように親戚の面倒を見たくない、今日限りで親戚宅へ行くのをやめると言い、翌日にはやっぱり行かないと駄目だと言い、結局親戚の様子を見に行きます。そんなふうに自分の意志で行動できない母がとてもかわいそうで、どうにかしてあげたいという気持ちと、私の人生にネガティブな影響を与えてきた母を恨む気持ちと、こんな人に人生壊されるわけにいかない、もっと強くなりたいという気持ちが混在しています。私はどうすればいいのでしょうか? アドバイスをよろしくお願いいたします。


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