占星術において、2019年は転機を準備する1年(Bildagentur Zoonar GmbH/shutterstock.com)
占星術において、2019年は転機を準備する1年(Bildagentur Zoonar GmbH/shutterstock.com)

鏡リュウジ/心理占星術研究家・翻訳家。占星術、占いに対しての心理学的アプローチを日本に紹介。従来の『占い』のイメージを一新する。英国占星術協会、英国職業占星術協会会員
鏡リュウジ/心理占星術研究家・翻訳家。占星術、占いに対しての心理学的アプローチを日本に紹介。従来の『占い』のイメージを一新する。英国占星術協会、英国職業占星術協会会員

 天空の星たちが居場所を変えるごとに、少しずつ移り変わっていく世の中と私たちの運命。これから迎える2019年は、どのような年になるのでしょうか? 『AERA占いMOOK 恋と運命の占い2019』から、12星座別の2019年の運勢を紹介します。

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■どうなる2019年? 星の地図が大きく変わる 転機への準備をする1年

 およそ1年をかけて1つの星座を移動する木星が、蠍座から射手座へと居場所を変えようとしています。蠍座で物事を奥深くまで見つめ、清濁併せ呑むことを覚えた木星は、今度はその視線を反転。ここではない遠い未来を見つめるようになるでしょう。射手座は、その星座を現す記号が「矢」であるように、飛んでいくことを求める性質があります。高く、遠く、どこまでも。目的地に到達するよりも、むしろその飛んでいる過程を重視する傾向さえあるのです。

 また、射手座は教育や哲学、海外、旅といったものを象徴していますから、2019年は高校や大学など教育機関の見直しがなされたり、海外旅行が盛んになったりするかも。おおらかな射手座は、そこでさまざまなことを吸収し、よりよい発展につなげていく力を与えてくれそうです。留学や旅行の機会があれば、積極的に楽しむのがおすすめです。試練の星・土星は2019年も山羊座を運行中。同じ星座に滞在する冥王星も加わり、世の中の仕組みはこの1年もじわじわとその構造を変えていくでしょう。土星が山羊座を抜けるのは2020年。このときは占星術ではいくつかの節目を迎えます。ですから、2019年の間に将来を見据え、準備をしておくことが大事。安定した仕事や生活を守るだけでは、なかなかうまくいかないことも出てくるでしょう。変化を受け止める柔軟性や、居場所を飛び出す勇気も必要です。特に、変革の星・天王星が本格的に滞在する牡牛座や同じ地の星座仲間である乙女座、山羊座は軽やかさを求められる場面が多くなってきそう。そこで頑固に自分を貫くのはあまり得策ではありません。2019年は、この先どう動くかを常に意識していたい1年です。

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