中瀬ゆかり「炎上王子・古市憲寿クンが語った場を凍りつかせた結婚感とは?」

連載「50代ボツイチ再生工場」

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古市憲寿氏 (c)朝日新聞社
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古市憲寿氏 (c)朝日新聞社

 今年もっともブレイクした旬の人物のひとりは、社会学者の古市憲寿クンではなかろうか。『絶望の国の幸福な若者たち』『だから日本はズレている』などの著作があり、最近は『平成くん、さようなら』という小説を発表し、なにかと話題になっている。いや、それより「コメンテーターでしょっちゅう炎上している炎上王子」「デヴィ夫人を怒らせた若者」と言った方が早いか。

 私と彼は、今や「とくダネ!」をはじめ、「ボクらの時代」で林真理子さんと3人で出たり、と、テレビでたまに共演してるが、ちゃんと知り合ったのは3年前のこと。「エンジン01 文化人戦略会議」という林真理子さんが幹事長を務めている集まりがあり、毎年、いろんな土地でオープンカレッジを開き、会員は手弁当で参加しているのだが、私も林さんにお誘いいただき、盟友・岩井志麻子とコンビで下ネタ専門講師(?)として参入している。古市クンもその若手会員だ。

 3年前、トウチャンを喪ってまだ半年しかたっておらず失意のどん底だった頃、エンジン01文化戦略会議が宮崎で開催され、気を紛らわせる意味でも参加した。いつものように下品な講座や「夜楽」と呼ばれる地元の方々との交流会を終え、ホテルの宴会場で講師打ち上げをしているとき、生意気そうな表情をした古市クンが私たちのテーブルにやってきて、突然ちょこんと座ったのでびっくりした。もちろん、その存在は知ってはいたが、ちゃんと話したことがなかったし、どちらかといえば、若くて頭が良くて人を小馬鹿にしたような男性が苦手で、敬遠してきたのだ。この手の若者と何をしゃべったらいいのかわからないじゃないか!

 意外なことに近くで見る彼はテレビの画面や遠目に見かけてきたよりよほどシャイな様子で、でしゃばらない。私と志麻子とおっさん連中は下ネタを話し続けていたが、それに参加するわけでもなく、かといって席を蹴って立つわけでもなく、ただただアルカイックスマイルを浮かべて座っているだけ。おひらきの時間に、「明日はみんなで朝から高千穂神社にツアーに行くんだよ」と私が言うと、「へぇ。ボクも行こうかな」とつぶやき、本当に、翌朝、寝癖のついた頭で観光バスに滑り込んできた。

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得意技は「お金持ちのジジババを転がすこと」のようで…

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