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鴻上尚史が回答に悩んだ人生相談 「混乱している」相談者に勧めたこととは?

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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 鴻上尚史の人生相談。大学3回生になり、グループワークの授業で疎外感を覚えたことから学校に行けなくなった相談者。自分の全てが嫌いだという相談者に鴻上尚史が答える、丁寧な手続きの必要性とは?

【相談13】大学を休学、何もしていない自分への嫌気(相談者・22歳 女性 しろくま)

 私は現在、大学を休学しています。

 3回生になり、グループワークが増え、元々周囲に上手く馴染めずにいた私は一層疎外感を強く感じるようになりました。人前で発言することが苦手で、自分の役割を確立できずにいた私の態度が周囲には非協力的に見えたのかもしれません。私自身、本当に熱心に取り組んでいたかと問われたら、否定するしかできません。はっきりした原因は分からないけど全て自業自得なのだと分かってはいますが、周囲からの冷たい態度や陰口を聞くのは辛く、誰も味方がいないとの思い込みから3回生の終わり頃、大学へ行くことができなくなり両親とも相談の上、休学するに至りました。

 4回生の1年間は個人での実験研究になるため、気苦労も減るだろうと、教授は復学して3回生の半分と4回生をやり直すことを勧めてくださっています。母親もきっとそれを望んでいるのではないかと思います。それでも私はたぶん、周りのメンバーが変わっても同じことで躓き、苦しむと思い、怖いです。1年半をやりたくもないことに費やすより趣味に全力で没頭したいとも思うので、退学してしまいたいとも思っています。

 時間のある今だからこそできる、やってみたいことがたくさんありました。でもいざ始めようとすると「どうせ上手くいかない」「それをやって何になるのだ」などとマイナスなことばかり考えてしまいます。考え出すと体が重くなり立ち上がることもままならなくなります。

 そうやって日々を過ごすとまた、自分が何もしていないことに対して嫌気が差し、苦しくなります。

 もっと苦しく辛い状況で頑張っている人もいるのに、この程度のことで逃げ出した自分が嫌になることもあります。こうなるくらいなら復学して、嫌なことでも何かをし続けた方がいいのでしょうか。これから自分がどうやって生きていけばいいのか分かりません。

 やりたいと思っていたことさえやらない、自分で選んで入った大学での勉強もやりたくない、我儘で堕落した自分の全てが嫌いで仕方ないです。自分を好きになりたいです。全うな人間になって両親を安心させたいです。


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