“あがり症”克服に大切なのは「人前」の定義 鴻上尚史が伝授する「勝ち味」の重ね方

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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 鴻上尚史の人生相談。高校の英語のスピーチをきっかけに、極度のあがり症になってしまったという相談者。会社のプレゼンもままならないと嘆く相談者に鴻上尚史が答えた、「勝ち味」の重ね方とは?

【相談12】 あがり症の癖をなおしたい(相談者・31歳 男性 りゅう)

 私は、自分でもいやになるほどのあがり症です。中学生くらいまでは学校行事の発表など、とくにあがることもなかったと記憶しています。なのに、自分でもなぜかわからないのですが、高校の時、英語スピーチの大会に出ることになって、いざ本番、自分でもどうかしているというほど緊張して自分をコントロールできず、結局、練習の半分もうまくいきませんでした。なぜあの時、あんなにあがってしまったのか、自分でも自分にびっくりしましたが、友達にも「どうしちゃったの? そんな緊張しぃだったっけ?」とびっくりされたほどでした。

 そこから、人前で話すことがさらに怖くなり、大学ではそういう場は避けていましたが、ゼミの発表など必須のこともあって、本当に憂鬱でしたし、やっぱりうまくいきませんでした。会社に入っても、プレゼンなど発表形式で、人前で話す時にどうしてもあがって声がうわずってしまうのです。重要なプレゼンに僕が指名されることは、今ではほとんどなくなりました。どうにかこのあがり症をなおしたいです。

 鴻上さんは、舞台でどうしても緊張してしまう俳優さんがいらしたら、どんなふうに緊張をほぐすようアドバイスしていますか? もしなにかあがらない方法があるなら、ぜひ教えてください。

【鴻上さんの答え】
 りゅうさん。

 安心して下さい。あがらない方法はたくさんあります。

 昔から、俳優も緊張してきました。それはそうですよね、何百人もの観客の前で話したり、カメラと何十人ものスタッフの前で演技するのです。

 緊張しない方がおかしいのです。

 ですから、演劇界には、「緊張しない・あがらない」方法の蓄積がたくさんあります。世界中の演出家や俳優が、いろいろと試行錯誤して、生み出してきた方法です。

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と、書きながら少々戸惑っている理由とは?

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