浜辺美波 (c)朝日新聞社
浜辺美波 (c)朝日新聞社

■東宝が次なるスターとしてプッシュする理由

【写真】まるで白雪姫のようなかわいらしさ!週刊朝日の表紙を飾った浜辺美波

 通信キャリアの大手3社が、菅義偉官房長官から携帯電話の料金の引き下げを要求されるなど業界に激震が走っている中で、CM合戦も活発になっている。これまでソフトバンクが2007年に放った「白戸家」のCMが話題になり、近年ではauの「三太郎シリーズ」が好感度でトップを走り続けてきた。一方、ドコモのCMは常に低迷してきたイメージがある。

 次々と新しいシリーズを打ち出してきたのの、なかなかヒットしなかったドコモのCMだが、2015年から堤真一(54)、綾野剛(36)、高畑充希(26)をレギュラーに旬の芸能人が登場する「得ダネを追え!」シリーズに注目が集まり、高畑がX JAPANの「紅」を熱唱するCMはかなり話題となった。そして9月から、星野源(37)を筆頭に長谷川博己(41)、新田真剣佑(22)、浜辺美波(18)を起用したCMがスタート。旬のタレントめじろ押しのラインナップで、10月度の好感度ランキングで4位に上昇したのだ。

「CMの制作を担当するのは電通なのですが、そのスタッフも前回の『特ダネ』編から、だいぶん世代交代したそうです。別の会社のCM好感度調査では10月度で1位を獲得しているものもあったそうで、業界がざわつきましたね」(CMディレクター)

 そして、このドコモの新CMで一躍、注目を集めているのが浜辺美波だ。弱冠18歳ながら、長澤まさみ(31)を擁する東宝芸能の次なるスターとして芸能マスコミが目をつけ始めている。

「2017年に公開された映画『君の膵臓を食べたい』にヒロインとして出演し、同作の興行収入が35億円を超える大ヒットになったことで、名前が知られるようになりました。2016年に石川県から上京し、東京の高校に入学。映画やドラマなどに少しずつ出演してきましたが、ここに来ての好感度アップも追い風に。年明けには高校を卒業し、2019年には主役級での映画がすでに2本も決まっており、さらなる活躍が見込めそうです」(映画雑誌の編集者)

 浜辺の撮影現場に入ったことがあるという、制作関係者はこう証言する。

「浜辺さんは『第7回東宝シンデレラオーディション』でニュージェネレーション賞を受賞しました。子役時代は事務所が囲っていたせいか、オファーしてもなかなか作品に出て来なかった。特にマネージャーさんが手塩にかけて育てている印象で、現場でも付きっきりでしたね。その間、じっくり演技を学んでいたんだと思いますが、上京して高校に入学した頃から少しずつ出演が増えてきた印象です。そんな状態なので、今は出演作品をじっくり選んでるのだと思います。作品選定がよいので、当然彼女がよく見えるような作品ばかり。戦略が功を奏したんでしょう」

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代表作が生まれることで逆に懸念されること