・金子千尋(オリックス


2015~2018年(4年間) 総額20億円
期間通算:84試合 30勝30敗0セーブ0ホールド 防御率3.60
1年平均:21試合 8勝8敗0セーブ0ホールド
年齢:32~35歳

■野手
清原和博(巨人・1度目)
1997~2001年(5年間) 総額18億円
期間通算:541試合 483安打 113本塁打 396打点 打率.270
1年平均:108試合 97安打 23本塁打 79打点
年齢:30~34歳

清原和博(巨人・2度目)
2002~2005年(4年間) 総額20億円
期間通算:305試合 237安打 72本塁打 180打点 打率.260
1年平均:76試合 59安打 18本塁打 45打点
年齢:35~38歳

松中信彦(ソフトバンク
2006~2012年(7年間) 年俸5億円(当初4年間・5年目以降は変動)
期間通算:756試合 711安打 109本塁打 400打点 打率.283
1年平均:108試合 102安打 16本塁打 57打点
年齢:33~39歳

金本知憲(阪神
2007~2009年(3年間) 年俸5億5,000万円
期間通算:432試合 440安打 79本塁打 294打点 打率.277
1年平均:144試合 147安打 26本塁打 98打点
年齢:39~41歳

小笠原道大(巨人)
2007~2010年(4年間) 総額16億円
期間通算:562試合 654安打 132本塁打 381打点 打率.310
1年平均:141試合 164安打 33本塁打 95打点
年齢:34~37歳

中村剛也(西武
2014~2017年(4年間) 総額20億円
期間通算:473試合 425安打 119本塁打 354打点 打率.249
1年平均:118試合 106安打 30本塁打 89打点
年齢:34~37歳

 一流選手の条件を仮に投手は10勝、30セーブ、野手は打率3割、30本塁打、90打点のいずれかをクリアと設定すると、1年平均でクリアしているのは杉内、小笠原、金本、中村の4例になる。超一流の高額年俸に見合う働きを見せたという意味では小笠原と金本の二人だけと言えるだろう。さらに言うと、ここで挙げた大型契約期間にキャリアハイの成績を残した選手はいない。それまでの実績があるから大型契約を結んだのだと言ってしまえば、それまでかもしれないが、長期契約期間中に安定して成績を残し続けるのがいかに難しいかということがよく分かる結果ではないだろうか。

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大型契約のメリット、デメリット