「1勝14敗」なのに来季の年俸26億円超…高騰するメジャー年俸は“マエケン型”が理想 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「1勝14敗」なのに来季の年俸26億円超…高騰するメジャー年俸は“マエケン型”が理想

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石原幸晶dot.
レッズの“負の象徴”となってしまった右腕ホーマー・ベイリー(写真:getty Images)

レッズの“負の象徴”となってしまった右腕ホーマー・ベイリー(写真:getty Images)

 このような状況に陥っている選手はベイリーだけではない。野手では、ボルティモア・オリオールズのクリス・デービス一塁手が典型的な例である。デービスは、2013年と2015年にホームラン王を獲得するなどメジャー屈指の長距離砲として活躍。2度目の本塁打王となった2015年シーズンのオフに、7年総額1億6100万ドル(約183億5000円)の大型契約を勝ち取った。

 しかし、ベイリー同様に契約後からパフォーマンスが急降下。今年は持ち味の長打力も鳴りを潜め、本塁打の数はわずか16本。打率は規定打席到達者の中でメジャー歴代ワーストとなる「.168」と何とも不名誉な記録を作ってしまった。チームもここ2年はニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックスなど強豪がひしめくア・リーグ東地区で2年連続の最下位に低迷し、再建を迫られている。

 そのような状況にもかかわらず、デービスは年俸2000万ドル超の契約を4年も残しており、完全に“不良債権化”。長期的なビジョンで積極的に動かなければならないオリオールズは、がんじがらめの状況で、明るい未来は見えず、「暗黒時代」の到来すら感じさせる。

 各チームの選手が目まぐるしく移籍し、このような大型契約やトレードの成功、不成功でチームの明暗が大きく変わっていくのはメジャーリーグの面白さの一つではある。とはいえ、レッズやオリオールズなど、比較的資金力に乏しいチームが奮発して結んだ大型契約が一度失敗すれば、チームが財政的に身動きが取れなくなり、長期間にわたって低迷するのは決して望ましい状況ではないだろう。

 そこで一つの解決策となるのは、前田健太投手とロサンゼルス・ドジャースが結んだ契約だ。

 前田は広島でプレーした2015年シーズン終了後にドジャースと8年契約を交わした。その中身は、毎年ベースとして年俸300万ドル(約3億4000万円)が支払われ、それ以外に支給されるお金はほぼすべて活躍に応じたインセンティブとなっている。一流の投手が30億円を超える年俸を手にしている中、前田が保証されている金額は少ないが、メジャー初年度の2016年には、725万ドル(約8億3000万円)のインセンティブを稼ぎ出し、年俸の総額は1037万5000ドル(約11億8000万円)。さらに、2年目にもベースサラリーの倍額以上のインセンティブである425万ドル(約4億8000万円)を得ている。



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