そして、胸が一気に膨らんだ。

 首から下を見下ろすと、未知なる景色がそこに!

 胸の膨らみ、そして谷間である!

「ひゃー、圧巻!」

 なんてはしゃいでいる余裕はない。

 ミルク製造機となった両方のおっぱいは、24時間稼働。

 せっせと飲んでもらわないと、漏れ出すわ張るわで大変なことになるのだ。

 母乳がたまってくると、おっぱいが岩のように硬くなる。

 放っておくと乳腺が詰まって、高熱が出ることも。

 無事に母乳が出たら出たで、今度は出続けるその母乳に対処しなければならない。

 最初の2カ月の勢いはすごかった。

 右のおっぱいを飲ませていると左のおっぱいから滴ってくる。

 飲ませても飲ませても、すぐに胸が張ってくる。

 せっせせっせと飲ませて、出過ぎる分は搾乳して、とやっているうちに、今度は乳首が悲鳴をあげた。

 引っ張られすぎて切れ目が入った。

 それでも止めるわけにはいかない。

 痛みに歯を食いしばりながら、鬼の形相で飲ませる。

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「ぎぃぃ……!!」と叫んだ理由