■抱っこ紐姿の堺雅人に世間のママが感動

 一方、堺雅人(45)もイクメンで知られている。妻である女優の菅野美穂(41)は現在、第2子を妊娠中で、育児に積極的に協力しているという。

「現在、堺さんは保育園の送り迎えを率先して行っていると報じられましたね。長男の誕生後、抱っこ紐を使っている姿が女性誌に撮られ、世間のママからの好感度があがったこともあった。トーク番組に出演した際は、“控え選手”だが家事を手伝うこともあると明かし、実際に作ったことのあるお味噌汁が『バナナ味噌汁』や『たこやき味噌汁』という奇抜なものだったことが話題になりました。誰かが『味噌汁は失敗するほうが難しい』と言っていたので、それを検証すべく様々な具材を味噌汁に入れるようになったそうです。なんとも真面目な堺さんらしいエピソードです」(前出の編集者)

 他にも4人のパパである滝藤賢一(42)は、「子どもに会いたい」ので飲み会にはほとんど行かず、仕事が終わるとすぐに帰ると各所で語っている。また、6人のパパである谷原章介(46)は、休日の料理作りを担当するといい、幅広い年齢の子どもがいて好みが分かれるため、5食くらいは作るという。

 忙しい俳優業の合間に育児に参加する彼らからは、子どもが大好きということはもちろん、妻を大切にしたいという妻思いの一面も垣間見える。では、なぜイクメン俳優が増えてきたのか。その背景について、芸能リポーターの川内天子氏はこう分析する。

「もともと芸能界にいる男性はイクメンが多いんです。会社員と違って平日がオフの日もありますし、ロケや撮影以外の日は朝もそんなに早くない。一昔前の芸能人は『プライベートな家族や家庭のことを(視聴者に)見せない』ことが美徳とされていたので目立たなかっただけかもしれません。今は時代が代わり、男性が家事を担うことが当然となり、ドラマやCMでもそういう設定のものが増えている。イクメンをアピールすることで、ドラマやCMの仕事に繋がってくる。だから、以前より俳優たちはイクメンであることをオープンにしているのだと思います」

 家族が円満になり、かつそれが仕事にもつながるとはまさに一挙両得だろう。イクメン俳優が増えてくるのは当然のことかもしれない。(ライター・高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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